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166コメント166件画像はジャンプコミックス『鬼滅の刃』第9巻(集英社)
テレビアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』が2月13日の放送で最終回を迎え、続編となる「刀鍛冶の里編」のテレビアニメ化が発表された。【画像】読者が選んだ「継子になりたい柱」ランキング、宇髄は5位に 原作は2016年から2020年にわたって『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された吾峠呼世晴氏の漫画。連載終了後もいまなお人気を集めており、「刀鍛冶の里編」そしてその後に続く「無限城編」のアニメ化にも期待が高まる一方だ。 昨年12月からスタートし、毎週スピーディな展開で死闘が描かれたテレビアニメ「遊郭編」は、音柱である宇髄天元が大活躍した原作ではコミックス9巻から11巻にあたるエピソード。作画のクオリティの高さと宇髄役の声優・小西克幸の演技力も相まって、1月23日放送の8話放送後にはアニメで炭治郎の声を務める声優の花江夏樹もツイッターで「天元様カッコ良すぎる…戦闘シーン動きすぎて凄い」とつぶやいていた。 宇髄は自分のことを「祭りの神」と自称したり、やたらと自信満々な発言が目立つ。それも本人としてはまったくふざけているわけではない様子。 しかし実はその裏には「自分には才能なんてない」「煉獄杏寿郎のようにはできない」という思いがあり、これまでの任務中に死なせてしまった人たちや自身の過去への悔いる気持ちがあった。彼がこのように強い言葉を使うのは、言葉を発することによって彼自身が自分を奮い立たせるためなのかもしれない。覚悟を持って戦う彼の生きざまにこそ、現在社会を生きる我々が見習うべき点がいくつもあるのではないだろうか。 そこで今回は、作中で宇髄が発した「ハッとするほどシビれる」名セリフを振り返りたい。
まずは、遊郭潜入後、善逸が行方不明になった際に宇髄の発したセリフから。妻を助けるということに躍起になっていた自分の落ち度によって後輩にあたる善逸に危害が及んでしまったと考えた宇髄は、炭治郎らに任務から降りるように言う。 食い下がる炭治郎に対し宇髄は「恥じるな 生きてる奴が勝ちなんだ 機会を見誤るんじゃない」とクールに説教した。 ふだんは、ともすれば誰より早く特攻しそうな見た目と言動の宇髄だが、柱としての冷静な判断力と、彼が他のどんなことよりも命を大切にしているということが感じ取れる、宇髄のギャップを初めて感じられるシーンだった。 次は宇髄が過去、3人の妻たちに言った「俺は派手にハッキリと命の順序を決めている まずお前ら三人 次に堅気の人間たち そして俺だ」という言葉。元くのいちだった妻たちは、命をかけることは最低限の努力という教えの中で生きてきたという。困惑する彼女らに対し宇髄は続ける。「一般人も守るが 派手にぶっちゃけると 俺 お前らのが大事 だから死ぬなよと」。 自らの命を大切にしてほしいがために、一般人よりも彼女たちの命を優先するとまで言いきる宇髄のこの言葉は、妻たちにとっては生まれて初めて言われるような意外な言葉だったに違いない。「何があっても死なないでくれ」と懇願するのではなく、あくまでスマートに平然と伝えたことは、本人たちがプレッシャーを感じないようにという妻への思いやりがあってこそ。宇髄と彼女らの間に信頼関係があるからこそ響く言葉ではあるだろうが、我々も宇髄のように、人に物事を伝えるときには相手がどう感じるかというところまで想像して伝えるのが理想だろう。
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