年齢とともに給料と肩書が上がり、部下には愛のある説教、毎晩のように飲み歩く──。かつて「勝ち組」と言われた華やかな肖像は消え失せた。令和時代の中年たちは何を勝ち組の規準に据えるべきなのか。同世代が憧れる理想の男性像を探る500人アンケートを実施、FeelWorks代表の前川孝雄氏と、ビジネスコンサルタントの大塚寿氏に飲み会での愛される立ち回りを聞いてきた。
コロナ禍の影響で飲み会も自粛中だが、仕事終わりの会社仲間との一杯は欠かせないと思う中年男性は多いかもしれない。そんな飲みの場でのスマートな振る舞いとは?「店員さんへもそうですし、社内でも同様ですが、全員とフラットに接することが大切です。年齢や職位の上下で態度を変えるのは、上司に気に入られるために飲みの席に参加していた悪い名残。もちろんそういう人は、会社の納会や新年会などではない仲のいい人たちが集まる飲み会には次第に呼ばれなくなるはず。『最近飲みに誘われる頻度が減ったな』と感じたら、まずは飲んでいるときの態度を振り返ってみると印象アップのヒントが見えてきますよ」(前川氏)
そこで取材班は40~50代の男性500人にネット上で各項目の選択式アンケートを実施。結果から理想の男性像をポイント化、識者および編集部が独自に憧れ指数を算出した。・店員への態度が丁寧……99・人の酒量に口を出さない……94・仕事の話をしない……91・プライベートを詮索しない……88・タバコを吸うマナーがいい……85・悪口を言わない……83・終電までに帰る……81・自分の酒は手酌……79・酒を飲むと陽気になる……73・しゃべっていない人に話を振る……70
飲みの場であったとしても、時代の流れを柔軟に受け入れられているかがポイントだ。「『俺の酒が飲めないのか!』とお酌をする前にグラスを空けさせたりすることはなくとも、それとなくペースが遅い人に催促するのも旧来型の悪い飲みニケーションですし、もちろん好かれるわけがありません。 その考えは『人の酒量に口を出さない』(指数94)や、『自分の酒は手酌』(指数79)といった項目が票を集めているところからも見て取れます」(大塚氏)
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