Boseがいざなう、音楽×ファッションの新境地。
近年は着るガジェット、いわゆるウェアラブルガジェットも増えてきましたが、そこには「テクノロジーがより当たり前に」な思想があると思うんですよ。ガジェットが服と同じくらいの存在って、なかなかの身近っぷり。
そんな中で、オーディオメーカーであるBoseは、スマートサングラスなる新ジャンルを打ち出しました。それが「BOSE FRAMES ALTO」。
ぱっと見はシンプルなサングラス。でも、そこは音響メーカーのBoseですよ。スピーカー内蔵で音楽が聞けちゃうんです。しかも音質も本格派。
「BOSE FRAMES ALTO」を数日使ってみてわかったのは、この方向性が大アリだということです。アイウェアでありつつ、イヤホンでもある。そのクロスっぷりは日常の色んなシーンで便利さを発揮してくれたし、この原稿を書いてる今も僕の目を保護しつつ陽気な音楽を鳴らしてくれています。
スピーカーはどこに?っていうかどうやって聞いてるの? まずは、そのあたりをじっくり見ていきましょう!
掛けるだけで音楽が聞けるサングラス。説明だけだと22世紀のアイテムかなって感じですけど、まぁこの見た目で音楽を聞いてるとは誰も思いませんよね。その秘密は、ツルの部分に埋め込まれたスピーカーにあります。
ツルの太くなっている部分、ここにスピーカーが埋め込まれているんです。「それって周りの人にも聞こえるのでは?」と思った勘の鋭いアナタ。これがまた絶妙な音量と指向性にチューニングされていて、まー聞こえません。いうなれば、自分だけに向けられたプライベートスピーカーなんです。
電源はヒンジの横に見えるゴールドの出っ張り。ボタン感があまりなく、サングラスのデザインの一部としてまとまっているのが良い。一度押しで起動、二度押しで曲送り、三度押しで曲戻り、長押しでSiri起動。
もちろん大音量にすれば音漏れしてきますが、自分だけが聞こえて周りの人には聞こえないレベルの音量は、しっかり実用レベル。音質も確かなBoseクオリティで、ビリー・アイリッシュ『bad guy』のキックやささやくような声、パンニングなども、しっかりと表現されています。
スマホとの接続はBluetooth。アプリ「Bose Connect」上で接続を確認できるほか、一度接続しておけばあとは電源ボタンを押すだけで起動と接続が完了します。すごくシームレスで使いやすい。iPhone、Androidスマホの両方に対応しています。
充電はココ。ツルの内側部分にコネクタがあり、専用のUSBマグネットケーブルで充電します。最大約3.5時間の連続再生が可能で、普段使いには充分なスタミナ。
あと、地味ながら侮れない便利機能がこれ。
ひっくり返すと、自動で電源がオフになる! メガネを置くとき自然と電源オフになるので、省エネはもちろん、電源ボタンを押すというワンアクションがいらなくなるのが精神的に大きいです。この一手間の有無は侮れませんよ。
専用のレザー調ケースもかっこいいんですよねー。デスクに置いとくだけでも存在感があって、なんかこう、クール。充電ケーブルも一緒に収納できるので、モバイルバッテリーがあればどこでも充電できますね。
実際に色んなシチュエーションで使ってみました。なんといっても利点は、耳をふさがない点。イヤホンやヘッドホンと違って耳をふさがないで良いので、耳への負担も少ないし、外の音も自然に聞けます。
なので、こうして街歩きをしていても車や自転車の音がちゃんと聞こえるんです。見た目はサングラスをして歩いてるだけでしょう? いえいえ、実は聞いてるんですよ、音楽。
最近の車はエンジン音が小さくて、すぐ横を走っていても気づきにくいですからね。いつのまにか超接近しててビビるなんて何度あったか。
買い物の時も、音楽を聞きながら店員さんの声が聞こえるので、音楽を止めたり、イヤホンのようにわざわざ外したりする手間がいりません。だって音楽聞いてるように見えないんですもん。
カフェでPC作業をするときも、サングラスでまぶしい光をカットできるし、音楽のおかげで集中力もアップ。にぎやかなカフェだと音量も上げられますし、逆に静かでBGMがないタイプのカフェだと自分だけ音楽が楽しめるという、どっちのパターンにも対応可。
なんなら音楽を聞きながら打ち合わせだってできちゃいます。耳をふさがないので、人と会話しても失礼な感じがしないのもポイント高し。「BOSE FRAMES ALTO」はマイクも内蔵していて、ハンズフリー通話もできるため、なにかしらの作業や運転しながらの電話応対とも相性良しです。
あと思ったのは、アウトドアやハイキングとの相性も良いんじゃないかな、と。耳をふさがないほうが良い状況で、かつ日差しも避けたいシチュエーションといえば、アウトドアもアリ。大自然の中で聞く音楽の心地良さといったら。
なんせ、耳をふさがないで音楽が聞けるっていうのは、思った以上にラク。ヘッドホンもイヤホンも、長時間着けてるとどうしても耳が疲れてきますよね。「BOSE FRAMES ALTO」はあくまでもサングラスなので、耳が痛くならない。装着だって、普通のメガネをかけるアクションでOKですから、イヤホンよりもずっとラク。そう、何かとラクなんです!
周りの人にも「この人音楽聞いてるな」という印象を与えないため、話しかけるのにちゅうちょがいらないとか、そういう利点もあったり。話しかけられてもちゃんと聞こえるし、音楽も声も自然な聞き心地なのが使いやすさに繋がっています。
イヤホンともヘッドホンとも、一時期流行った肩掛けスピーカーともまた違うこの試聴感。これはもう「グラスホン(Glasses Phone)」とでも称すべき、新たなリスニング体験な気がしています。耳元で鳴るという意味では肩掛けスピーカーに近いんですけど、あれは外では使えませんしね、基本的には。でもサングラスなら屋内外もイケるし、着脱の簡単さでいえばメガネほどシンプルなガジェットもないもの。
じゃあ着脱が簡単だとどのへんが斬新なのか。シンプルに、音楽を聞くのがめっちゃラクになる。もっと言うと、聞くための機器を取り出す手間がいらなくなる。例えるなら、お湯を入れるだけでコーヒーができるマグカップのようなものです。もともとやっていた動作(メガネをかける)に、リスニングという体験が追加されたことで、今までにない身近さで音楽を楽しめます。この便利さ&身近さは、見た目以上にクール!
意外にもレンズは付け替えができます。気分やコーデによって違いを楽しんだり、ファッションアイテムとしても取り入れられたりするのがサングラスの利点ですね。これもまたクール。
カラーは少し青みがかった「ブルーグラディエント」と、より強力に光をカットする偏光レンズ「ミラード シルバー」の2種類。ブルーの青感はかなり好きです。
しかもレンズの着け外しも自分ですぐできます。最初は勇気はいりましたけども、グッといっちゃいましょう。慣れるとホイホイと変えられます。
さて、Boseの素晴らしいアイディアに心のなかでサムズアップしつつ、街に繰り出すとしましょう。目元と耳元で、音楽はもう準備完了。次は何を聞きながらどこへ行こうか。
「BOSE FRAMES ALTO(ボーズ フレーム アルト)」
価格: 2万7500円(税込)
製品特徴・仕様:バッテリー 持続時間 最大2時間|充電時間 最大3.5時間(ストリーミングおよび音楽再生時)|質量 45g|Bluetooth通信距離 9m|外形寸法 : 51mm – 16mm – 155mm(レンズの幅 - レンズ間の距離 - つるの長さ)|同梱物 キャリーケース、充電ケーブル、布製バッグ
お問い合わせ先 :BOSEカスタマーサービス TEL:0120-235-250
https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/frames/bose-frames-alto.html
Source: Bose
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