筆者は、Androidスマートフォンをメインに利用しているユーザーですが、スマートウォッチでSuicaが使いたいなどの理由から、昨年値下げされた「Apple Watch Series 3」を購入し、現在まで主に決済用として利用してきました。
Walletでdポイントカードを表示それまで決済用として使用していたのは、ソニーの「wena wrist active」。Apple Watchへの乗り換えにあたってよかった点、苦労した点は、少し前の本コーナーでご紹介しています。その記事では触れませんでしたが、乗り換えてみて不便だなと思うことがありました。
連載みんなのケータイby石井孝幸
Androidメインユーザーが「Apple Watch」に乗り換えてみて
【Apple Watch Series 3】
それは、ドコモユーザーの筆者が貯めている「dポイント」がApple Payに対応していなかったこと。wena wristは、おサイフケータイの仕組みを利用しているため、「モバイルdポイントカード」に対応し、対応店舗でFeliCaで決済すれば、決済と同時にdポイントカードを読み取ってくれ、ワンタッチで決済しつつポイントを貯められます。
dポイントに対応している店舗は増えてきていますが、おサイフケータイ(非接触)のdポイントカードは使える店は少ないです。しかし、筆者は対応しているローソンをよく利用しているため、iPhoneでdポイントカードのアプリを起動して、画面上のバーコードを読み取ってもらい、タッチで決済するという、ワンアクションで完結しない点は不便に感じていまいた。
最終的には、腕にApple Watchをつけていながらも、ポケットからAndroidスマートフォンを出して、決済・ポイント獲得をすることもしばしば。同じ共通ポイントの「Ponta」がApple Payに対応していたため、いつかdポイントも対応するだろうと待っていました。
そんな中、ようやくdポイントが先週、Apple Payに対応。それを知った筆者は早速登録してみました。iPhoneのdポイントアプリから登録する形で、すでにアプリを利用していれば、簡単に手続きできます。次にApple Watchに転送を……と思いましたが、Suicaなどと違い、iPhoneとペアリングしていれば自動で使えるようになる仕組みでした。
アプリを立ち上げると設定を促す画面が表示したWebページ上で設定設定完了dポイント残高を通知する機能もローソンで使ってみたところ、ワンタッチで決済とポイント獲得をするには、店員に「Apple Payで」と伝える必要がありました。おサイフケータイのように決済サービス名(iD、QUICPayなど)を伝えれば、自動でdポイントカードを読み取る訳ではないようです(決済サービス名だけだと、Apple Payでは決済のみ)。
決済されるカードは、Apple Payでメインカードとして設定したカード。タッチすると、そのメインカードとともにdポイントカードも読みとったことをあらわすため、画面内に一緒に表示されます。
細かい点ですが、おサイフケータイでは、dポイントカードの読み取り音の後に各決済サービスの決済音でしたが、Apple Payでは音の順番が逆でした。
今回の対応により、iPhoneを出さなくても、Apple Watchで決済とdポイント獲得を完結できるようになり、快適になりました。昨今はバーコード決済が台頭してきていますが、非接触のいいところは、アプリを立ち上げなくていいので、決済までのスピードが早いところ。一方で、ファミペイのように、決済とポイント獲得に加え、クーポン適用まで完結するサービスもあります。非接触決済でもそうした一連のものが完結するようなサービスを望みたいところです。
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