NFLの4つのチームがこれまでにクオーターバック(QB)のジョシュ・ローゼンを放出してきた。そしてアトランタ・ファルコンズが5番目のチームとして、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)出身の元ドラフト1巡目指名選手に新たな門戸を開いている。
ファルコンズとの契約から1週間も経たないうちにローゼンは現地29日(日)のクリーブランド・ブラウンズ戦の後半に出場し、最新のチャンスを活かした。ローゼンはファルコンズの最後のプレシーズンゲームで18回中9回のパスを成功させて118ヤードとタッチダウン1回をマーク。ローゼンが後ろ足に体重を乗せながら放ったワイドレシーバー(WR)ジュワン・グリーンへのパスは、エンドゾーンのタイトなカバレッジをすり抜けて得点へとつながり、彼がかつて1巡目指名選手であった素質をのぞかせた。これがこの試合唯一のタッチダウンとなり、ファルコンズは敗北を喫している。
ファルコンズのヘッドコーチ(HC)アーサー・スミスは「今日のジョシュはなかなか良かったと思う」と『Atlanta Journal-Constitution(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション)』に話している。「今週は短い期間だったが彼はいくつかのシステムに参加して、非常にスマートなフットボールプレーヤーであることが分かった。われわれはゲームプランの中でジョシュのためのパッケージを用意していたが、彼はうまく対応してくれた。今夜は腕の才能を見せてもらった。全体的にかなりいい出来だったと思っている」
ローゼンはファーストアンドゴールの場面でサックを受け、さらにファンブルもしているため、すべてがうまくいったというわけではなかった。
だが、彼はようやく自分に合った場所を見つけられたのかもしれない。
NFLの各クラブが現地31日(火)までにロースターを80人から53人へと大幅にカットしなければならない中、少なくともローゼンはNFLでの4シーズン目の残りを過ごせるクラブを見つけることができたようだ。
QBマット・ライアンのバックアップを務めていたAJ・マカロンがケガによってシーズン終了となったため、ファルコンズはその後釜の候補にローゼンを起用し、ドラフト外フリーエージェント(FA)のルーキーQBフェレイぺ・フランクスと競わせることにした。これでローゼンはチームの次の大物の加入によって使い捨てにされることなく、年を重ねたベテランの後ろに控える形で落ち着くことができる。ローゼンはアリゾナ・カーディナルスが全体1位指名でQBカイラー・マレーを獲得するや否や放出され、移籍先のマイアミ・ドルフィンズで今度は全体5位でドラフトされたQBトゥア・タゴヴァイロアによって同じ目に遭う。そして極めつけは、ローゼンがサンフランシスコ・49ersに入団した翌年にチームは全体3位指名でQBトレイ・ランスを獲得した。来年、もしファルコンズがライアンの後継者を1位指名で獲得できたとすれば、それはまさにローゼンがもたらした幸運としか言いようがない。
今のところファルコンズのQB層は薄いため、ローゼンが腰を据えるには十分な環境だと思われる。
【A】
カテゴリー
関連記事
ホット記事