・ダイケンの建材をふんだんに使用した本格的な防音室・4K・120インチ&5.1.4chのドルビーアトモスも・機器を実際に視聴して丁寧にセレクト・野村邸ホームシアター概要
「学生の頃、東京に住んでいたので、よく名画座に行っては3本立てで映画を観ていました(笑)。そんな私ですから『映画館を自宅につくる』という憧れをずっと持っていました」。そう話すオーナーの野村さん。新作はもちろんですが、青春時代を彩った80年代の日本映画や、当時よく観た70年代のアメリカ映画など、まさに名画座で上映される作品をこよなく愛するシネフィルであります。一方、本誌前身の雑誌である『ホームシアターファイル』も昔から愛読するなど、テレビシアター歴も約20年になるベテランです。
そんな野村さんが、素敵な専用ルームを作ったのは2018年秋のこと。ご両親の高齢化に伴って、家全体のリフォームを行ったそうで、その際にできた空き部屋を夫婦のために有効活用しようと、ホームシアターリノベーションを行ったといいます。
部屋の広さは約11畳。スクリーンサイズは壁いっぱいの120インチです。プロジェクターには4K解像度のソニー「VPL-VW255」を使い、スピーカーは5.1.4ch構成としてドルビーアトモスに対応するなど、劇場と遜色ないスペックを実現。さらに防音仕様まで備えるなど、誰もが羨む空間を完成させました。
リフォーム工事は木造建築に定評がある住友林業ホームテックに依頼。階下の両親の部屋まで音が届かないようにする「防音」を最優先としつつ、アンプなどの機器を入れる壁面収納の造作、お酒を飲めるミニバーまで、トータルでコーディネートをしてもらいました。
一方、ホームシアターのインストールは、アバック名古屋店の明石昌洋氏に頼みました。図面作成時の相談だったこともあり、明石氏がまず計画を練り上げ、防音室にベストな配管指示図面を作成。機器は実際に視聴したり、アワードの評価なども参考にしたりしつつ、ひとつひとつ丁寧に二人三脚で決めていきました。その際、フォーマットなどのトレンドに左右されにくいスピーカーなどは予算配分を厚めにし、全体のバランスを取っていったそうです。
「やっぱり映画は画面が大きい方が楽しいですね。4Kプロジェクターの購入は初めてでしたが、解像度の高さに驚きました。CGやVFXを多用した作品との相性もいいですが、私はDVDなどで思い入れのある作品を観るのも味わいが出て好きですね。解像度が甘めな映像が逆に名画座で観ていた時のフィルムライクな感じがして懐かしさと共に楽しめます」(野村さん)。誰にも気兼ねせずに思いっきり映画を楽しむ。そんな長年の夢を実現した野村さんの笑顔は、実に晴れやかなものでした。
ROOM DATA●住宅形態:戸建/リフォーム ●家族構成:二世帯 ●ホームシアターの広さ:約11畳 ●画面サイズ:120インチ+55インチ ●サラウンド:5.1.4ch ●インストール内容:機器設置、システム ●プランニング、造作家具アドバイス ほか
SYSTEM LIST●プロジェクター:ソニー VPL-VW255 ●スクリーン:キクチ SE-120HDWA ●有機ELテレビ:パナソニック TH-55FZ950 ●Ultra HDブルーレイレコーダー:パナソニック DMR-UBZ2030 ●Ultra HDブルーレイプレーヤー:パイオニア UDP-LX800 ●AVアンプ:ヤマハ RX-A3080 ●フロントスピーカー:Monitor Audio Silver 300 ●センタースピーカー:Monitor Audio Silver C150 ●リアスピーカー:LINN CLASSIK UNIK ●トップフロントスピーカー:LINN CLASSIK UNIK ●トップリアスピーカー:LINN CLASSIK UNIK ●サブウーファー:Monitor Audio Bronze W10
INSTALL SHOPアバック 名古屋店〒450-0003愛知県名古屋市中村区名駅南1-11-28BRIO名南1FTEL:052-571-8810営業時間:11:00〜19:00定休日:火曜日、水曜日https://corp.avac.co.jp/
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