Meraki Goの筐体
最近ではアクセスポイントに接続して設定する方式ではなく、スマートフォンのアプリを通じて設定する製品も出てきています。家庭で利用するアクセスポイントであれば、このような製品を選択することで、“かんたんに設定”できると思います。
利用機器登録画面
例えば、Meraki Goシリーズのアクセスポイントでは、シンプルに作られたMeraki Go Appと呼ばれるスマートフォンアプリから、誰でも簡単に設定できる点が大きな特徴になっています。アクセスポイントとして使い始めるために必要な設定は、わずか2ステップです。
1つ目は利用機器の登録で、アプリ画面の指示に従い、本体裏のQRコードをスマートフォンで読み取れば完了です。2つ目が無線部分のネットワーク設定(SSID設定)です。無線設定となると、専門用語が出てきて難しいイメージがあるかもしれませんが、Meraki Go Appでは、ネットワーク名とパスワードを設定するだけで完了となり、設定に不安を覚える方も、かんたんに使い始めるイメージが湧くのではないでしょうか。
また、クラウド管理型の製品を選択すると、家だけでなくインターネットが繋がれば、どこからでも設定や確認が可能となります。同居者がいる家庭の場合、無線通信に何かあった際、どこからでも状況が確認できる製品を活用することで、同居者の満足度向上に繋げられる可能性もあります。
間取りや壁素材の影響で電波が届きにくい環境では、2台のアクセスポイント活用が必要になるケースが出てくるかもしれません。こんな場合を想定して、メッシュ方式(無線の親機子機)に対応したモデルをあらかじめ選択しておくことも、大きなポイントとなります。その際、LANケーブル接続による拡張と無線接続のメッシュ方式(無線の親機子機)のどちらにも対応可能なモデルだとさらに安心できます。
LANケーブル接続による拡張では、追加アクセスポイントに個別で設定せず、設定情報を同期できる機能があると拡張がとてもかんたんです。例えば、Meraki Goアクセスポイントでは、アプリで追加の機器登録をするだけで、同じ設定情報が反映されます。無線接続のメッシュ方式では、LANケーブルの配線が難しい環境でも、2台目以降のアクセスポイントを設置できます。LANケーブルでの接続、メッシュ方式での接続を使い分け、“家中どこでもWi-Fiにつながる環境”へ、かんたんに拡張することが可能です。
今回は自宅から働く環境を快適にするために、業務用アクセスポイントを選ぶ時のポイントを紹介しました。次回は、さらにこんな機能があるともっと快適になるオプション的な機能を考えてみたいと思います。
著者:冲中 恒雄
シスコシステムズ SMB・デジタル事業本部 ビジネス ディベロップメント マネージャ2011 年 シスコに新卒入社。入社後はシステムズ エンジニアとして、主に企業向けのネットワーク運用管理全般および製品を担当。2016年よりビジネス開発担当として、中小企業向けの市場開発に奮闘中。カテゴリー
関連記事
ホット記事