ネオ一眼と言えば、コンパクトデジカメよりは大きいがフルサイズ一眼より小さいといったところが落としどころだったように思うが、さすがに4Kが撮れるだけあって、FZ1000はかなり大きい。試しに編集部にあったミラーレス機、ソニーNEX-6、パナソニックGH3と比較してみたが、ボディ部に注目すれば、GH3とほぼ変わらないサイズであることがわかる。ちなみに4Kが撮れるGH4のボディサイズは、GH3と同じだ。
DMC-FZ1000LUMIXとしてはかなり大型左からソニーNEX-6、パナソニックGH3、FZ1000ボディサイズはGH3並みレンズ鏡筒部も、沈胴ズームレンズであるせいか、かなり太い。業務クラスのビデオレンズ相当の太さがある。
まず光学性能から見てみよう。レンズはパナソニックがライセンス製造するLEICA DC VARIO-ELMARITで、静止画では25~400mm、動画では37~592mmの光学16倍ズーム。超解像を使ったズーム領域も含めるとさらに2倍まで寄れるので、テレ端で静止画800mm、動画1,184mmとなる。ズーム途中で少し止まるものの、4Kでワイド端から32倍ズームまで連続でいけるというのは、驚異的だ。
光学16倍の沈胴式ズームレンズ- | ワイド端 | テレ端 | 超解像 |
動画 | 37mm | 592mm | 1,184mm |
静止画 | 25mm | 400mm | 800mm |
ただ見た目の割には重さはそれほどでもなく、バッテリーも込みで約831g。光学16倍の4Kレンズが付いてのトータル重量だと考えると、むしろ拍子抜けするほど軽い。
鏡筒部にリングが1つあり、横のボタンでズームかフォーカスに切り換える。光学手ぶれ補正のON/OFFスイッチもある。
撮像素子は総画素数2,090万画素、有効画素数2,010万画素の1.0型MOS。奇しくもソニーDSC-RX100 IIIと同サイズ、同画素数のセンサーであるが、あちらは4K撮影ができない。
ホールド感はいいが、動画記録ボタンの位置が背面から見えづらい右手のグリップ部にはかなり大きな突起があり、カメラとしても握りやすい。録画開始ボタンは上面にあり、後ろから覗いて自然に指がかかるポジションとは言えない。むしろGH4のように背面にあったほうが、動画撮影スタイルではわかりやすかった。
背面のボタン配置はGH4にも似て、AFモード切り替えレバーなどを備えているが、十字キーの周囲にダイヤルがないので、バリアブルコントローラはやや少なくなる。液晶モニターは3.0型、92万画素 TFTでバリアングルだが、タッチスクリーンではない。ビューファインダは 0.39型、約236万画素の有機ELで、液晶モニターよりも高コントラストだ。
ボタン類はGHシリーズに近い液晶はバリアングルだがタッチスクリーンではない側面にはRemote、マイクロHDMI、アナログ/デジタルAV出力端子があるが、AV端子は付属ケーブルでUSB接続も可能だ。反対側にはマイク入力端子があるのみ。底部はバッテリとSDカードスロットがある。
端子類は比較的シンプル外部マイク入力もある底部はバッテリーとSDカードスロットでは動画撮影についてスペックをまとめておこう。撮影フォーマットとしてはAVCHDとMP4が選択できる。4K撮影はダイヤルモードを「クリエイティブ動画モード」に設定した時だけ、可能になる。4K撮影が可能なのはMP4のみだ。
モード | サイズ | フレームレート | ビットレート |
FHD/28M/60p | 1,920×1,080 | 60p | 28Mbps |
FHD/17M/60i | 1,920×1,080 | 60i | 17Mbps |
FHD/24M/30p | 1,920×1,080 | 30p(60i) | 24Mbps |
FHD/24M/24p | 1,920×1,080 | 24p | 24Mbps |
モード | サイズ | フレームレート | ビットレート |
4K/100M/30p | 3,840×2,160 | 30p | 100Mbps |
FHD/28M/60p | 1,920×1,080 | 60p | 28Mbps |
FHD/20M/30p | 1,920×1,080 | 30p | 20Mbps |
HD/10M/30p | 1,280×720 | 30p | 10Mbps |
VGA/4M/30p | 640×480 | 30p | 4Mbps |
4K撮影時のフレームレートは、30pのみとなる。またGH4のようにDCIの4Kサイズ(4,096×2,160)には設定できず、3,840×2,160のみである。
4K撮影時にはUHSスピードクラス3(U3)対応SDカード(UHS-I)が推奨されているが、45MB/sの書き込み速度を持つUHSスピードクラス1(U1)でも、撮影できるようだ。
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