日本のモノづくりの面白さ、技術の奥深さを紹介 「グッドファクトリーショップ」開催
日刊工業新聞社(東京都中央区)は、日本のモノづくり企業の技術や知恵が詰め込まれた「グッド」な製品を紹介する「グッドファクトリーショップ」を、hotel koe tokyo(東京都渋谷区)で1月21~22日に開催する。3月9~12日には、東京ビッグサイト(東京都江東区)でも開催予定だ。【写真で見る】 早野研工「Fire Base」など出展企業の最新技術 この企画は、製造業を手掛ける中小企業の「3K」(きつい・汚い・危険)のイメージを払拭し、モノづくりの面白さ、技術の奥深さや価値を、若者を中心に幅広い人々に伝えるのが狙い。出店企業は5社だ。
「Key-Quest」は、6つの機能を備えた「多機能ツール」だ。側面のぎざぎざはダンボールなどを開封する「カートンオープナー」、先端のくぼみは「糸切りやマイナスドライバー」として使える。上部の平面部分に空いた穴は「ナット回し」、フックのような形の部分は「栓抜き」になり、刃物の町「岐阜県関市」の技術を生かした。
「バイオン-Mg60」は、マグネシウム製のスマートフォン用無電源スピーカー。スマホで音楽を再生し、長方形の穴にスマホを差し込むと音が響く。振動吸収性が高いマグネシウムのおかげで高音質の音を実現した。重さは300グラムで、強度もあり水回りにも使用できる。
「Syuki」は日本古来の伝統芸術をモチーフに、金属3Dプリンタで製造した「盃」だ。3Dプリンタが得意とする2重の中空構造になっており、オリジナルの模様やマークを入れることもできる。
「Fire Base」は、自動車の部品などを製造している早野研工が作成した「焚き火台」。若手設計者を中心にアウトドア初心者の視点を大事にし、組み立て簡単なシンプル構造なものが出来上がった。2019年にはギフトショー大賞を受賞した。
「ソリッドハニカムプロダクツ」は、一枚のアルミの板材を削りだしで製造し、六角形構造が特徴になっている。天板の先端の薄さは2ミリだが、十分な強度がある。テーブルやスツールは、アルミ製で軽く移動しやすい。 日刊工業新聞社は、「グッドファクトリーショップ」を通し製品のファンを生み出すだけでなく、今後の日本のモノづくりに興味を持ってもらうことで「持続可能な日本のモノづくり」を担う次世代の人材発掘も目指す。
ITmedia ビジネスオンライン
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