2020年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた2021年。電子部品業界はどう推移していったのか? 動向を知るスイッチサイエンスの担当者に、同社の2021年売上ランキングベスト100を見ながら語ってもらった。そこには2021年の商品のトレンドとともに、例年と異なる供給サイドの特殊な事情が垣間見える。売上ランキングの集計期間は、2020年11月〜2021年10月。現在の希望小売価格×出荷数でランク付けしている。スイッチサイエンスで仕入れやイベント出展などを担当する安井良允氏とオンラインショップ店長の牧井佑樹氏にランキングを見ながら話を聞いた。
──2021年度の全般的な傾向についてお聞きしたいと思います。
──まずはランキング1位の商品について教えてください。
AWS*:Amazon Web Service(アマゾン・ウェブ・サービス)の略。コンピューティング、ストレージ、データベースのほか、機械学習やAIなどに役立つさまざまなサービスを提供するアマゾンのクラウドプラットフォームを指す。
セキュアエレメント*:外部からの解析攻撃に耐えるセキュリティ機能を持った半導体製品のこと。
──ランキング2位は2020年1位のAI関連商品開発向けのシングルボードコンピューター「NVIDIA Jetson AGX Xavier開発者キット」ですね。
──6位「Raspberry Pi 4 Model B」を筆頭に、17位、18位、21位、26位とRaspberry Pi 4 シリーズの商品がランクインしています。Raspberry Pi 3が56位という事実を見ても、ほぼ3から4に置き換わったと考えていいのでしょうか?
──7位に「Intel RealSense LiDAR Camera L515」、8位には「Intel RealSense Depth Camera D455」とIntelのAIカメラ・RealSenseシリーズが入っていますね。
──教育用マイコンボードとして人気の「micro:bit」も2020年末にv2.0になりました。10位にランクインしています。
──22位の「myCobot 280 M5 - ロボットアーム」は2021年に登場した中でもユニークな商品だと思うのですが、どう見ていますか?
──半導体不足という激動の年となった2021年でしたが、2022年へ向けての動きはどうなりそうでしょうか?
以上、2021年のスイッチサイエンス売上ランキングベスト100の集計表を見ながら語ってもらった。やはり世界的な半導体不足から来た慢性的な商品の供給不足がかなり影響していると感じる。2022年はこういった状況が解消し、ランキングに大きな変化が生じるだろうか? また1年、動向に注目したい。
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