好きか嫌いかは別として、MacBook ProのTouch Barはユニークな存在です。
Appleは今年後半にTouch Barを廃止すると噂されていますが、この奇妙な機能を搭載したMacBook Proはまだ大量に出回っているので、今後何年も現役で活躍するでしょう。
ですから、この際Touch Barの便利な使い方を知っておくのも悪くありません。
この記事では、Touch Barを使いこなす14の方法をご紹介します。「これはすごい」というものもあれば、細かいものもあり、シンプルなものも複雑なものもありますが、わかりやすいものから順番に紹介していきます(先にお伝えしておきますが、BetterTouchToolも12番目に出てきます)。
目次
これは、とてもシンプルなので私のお気に入りのTouch Barハックの1つです。
Touch Barの音量ボタンや明るさボタンをタップして表示されるスライダーをタップ&ドラッグするのではなく、ボタンを押してそのまま指をスライドさせます。
iPhoneで長押しする時のようにスライダーが表示されるので、指先がスライダーのタッチポイントに触れていなくても、すぐにスライダーに沿って指を動かすことができます。
これは、MacBook Proの明るさや音量を変更したい時に、少しだけ時間を節約できる便利なショートカットです。さらに、タップやスライドの動作がよりスムーズな感じになります。
Touch Barは、一定の時間操作しないでいると、自動的に暗くなって消えるようになっています。しかし、消えるまで時間がかかり過ぎると感じる時は、もっと早く消えるようにする方法があります。
「システム環境設定」に行き、「キーボード」→「キーボードのバックライト」と進み「5秒」を選択すると、5秒後にキーボードのバックライトが暗くなり、Touch Barも暗くなります。そこから15秒後にすべてがオフになります。
Touch BarのControl Stripには、明るさ、音量、ミュート、Siriがデフォルトで表示されます。ほとんどの人が使うだろうというAppleの配慮かもしれませんが、これは変えたければ簡単に変えられます。
「システム環境設定」→「キーボード」と進み、「Control Stripをカスタマイズ」を選択します。すると、Control Stripのオプションが揺れはじめ、新しいオプションがいくつか画面に表示されます。
さまざまなオプションを確認し、気に入ったものが見つかったら、そのオプションを下にドラッグして既存のControl Stripのオプションと入れ替えます。
展開されたControl Stripにも同じことができます。この編集モードで矢印をタップしてください。
もう1つの方法:
Control Stripが完全に読み込まれていたり展開されている必要がない人もいるでしょう。その場合、ディスプレイの「下」にあるControl Stripにカーソルをドラッグすると、オプションが点灯します。
次に、カーソルをウィンドウの上にドラッグして戻すと、Touch Barからそのオプションが消えます。あるいは、これらのオプションを指でTouch Barの左側にドラッグすると、ゴミ箱が表示され、削除することができます。
Control Stripの矢印を常にタップして展開されたオプションを見ている人におすすめです。
「システム環境設定」→「キーボード」と進み、「Touch Barに表示する項目」の横にあるドロップダウンメニューをタップして、「Control Strip(展開した状態)」を選択します。これで、Macの使用中は常にTouch Barに展開されたControl Stripのオプションがすべて表示されます。
ただし、このオプションを選択すると、アプリ固有のTouch Barのコントロールが非表示になります。お気に入りのアプリでそれらのオプションを使用したいなら、この機能は使わないほうがいいでしょう。
Touch Barが最上段の物理的なキーを失くしたので、ファンクションキーもなくなったように見えます。
ファンクションキーをよく利用するのに、MacBook Proで簡単に表示させる方法がわからない人のために、その方法をご紹介します。
もう一度「システム環境設定」→「キーボード」と進み、「Fnキーを押して」の横にあるドロップダウンメニューをクリックして、「F1、F2などのキー」を選択します。
これで、Fnキーを押すとF1からF12までのファンクションキーが表示されるようになります。
ファンクションキーの使用頻度が本当に高い人は、「Touch Barに表示する項目」の横の設定を「F1、F2などのキーを表示」に変更することもできますが、そうすると、Control Stripやアプリ固有のTouch Barのコントロールがなくなってしまいます。
すべてのアプリが同じようにTouch Barを使うわけではありません。それが、Touch Barの最大の特長です。
しかし、新しいプログラムを起動した時に表示されるアプリ固有のオプションが、カスタマイズ可能であることは意外と知られていません。
ほとんどの場合、メニューバーの「表示」をクリックし、「Touch Barをカスタマイズ」を選択すると、アプリ固有の設定を見つけて変更することができます。
アプリによってはこのオプションがないものもありますが、ある場合は上記で説明したTouch Barのメインコントロールのカスタマイズと同様に動作します。
macOSのドックをTouch Barに配置することは、大変論理的なステップのように見えますが、Apple自身がそれをしなかったのは驚きです。
幸い、「Pock」のようなアプリがその役割を果たしてくれます。Pockは、アクティブなアプリをTouch Barに表示し、タップするだけで素早く切り替えられるようにします。
しかし、アプリだけではありません。Pockには、Wifi、バッテリー、日付などの情報を表示するステータスウィジェット、Now Playingウィジェット、天気ウィジェットなどのオプションが追加されています。
Pockのようなアプリを使えば、Touch Barが実際に便利にできていると勘違いしてしまうかもしれません。
MacBook ProでWindowsを使うと、Touch Barのファンクションキーの使い方が気になるかもしれません。
Parallels(またはその他の仮想マシンアプリ)を使用している場合、「システム環境設定」→「キーボード」→「ショートカット」と進み、「ファンクションキー」を選択し、(+)をクリックして、リストにParallelsを追加することができます。
これで、Parallelsアプリを使用する際に、Touch Barにファンクションキーが表示されるようになります。
Bootcampを使用している場合は、AppleのBoot Campコントロールパネルを開きます。ここで「キーボード」を選択し、「F1、F2などのキーをすべて標準のファンクションキーとして使用する」にチェックを入れてください。
物理的なEscキーがあるTouch Bar を搭載したMacBook Proを使用している人には、このハックはおすすめしません。
このハックは、Escキーという最も重要なキーがタッチベースになっているノートパソコンを購入した人のためのものです。物理ボタンがなくてイライラしている人には、解決策があります。
多くのアプリでは、旧式のMacのショートカット「⌘-.」がEscとして機能します。この機能をサポートしていないアプリ(Chromeなど)では、「Ctrl-[」でも動作することがあります。
1つのキーですべての作業を行ないたいなら、Caps LockキーをEscに割り当て直すことをおすすめします。
やり方は、「システム環境設定」→「キーボード」と進み、「修飾キー」をクリックします。次に、「キャピタルロックキー」の隣にあるドロップダウンメニューをクリックし、「エスケープ( Esc)」を選択します。
ドロップダウンメニューにある別のキーをEscキーにすることもできますが、Caps Lockが最も使用頻度が低いキーである確率が高いでしょう。
Touch Barに組み込まれているEscキーを使用する場合、実際には小さな「esc」ボタンをタップしなくてもいいことを知っておきましょう。
そのボタンの左側をタップすると、Touch Barはそれを「Escキーを押した」として登録するので、Touch Barを見ずに文字を入力する際の自由度が高まります。
触覚フィードバックは、タッチベースの入力を本物のボタンのように感じさせる優れた方法です。
Touch Barのボタンは触覚をユーザーに与えるようにはなっていませんが、トラックパッドのすぐ近に触覚が搭載されています。
「Haptic Touch Bar」のようなアプリを使えば、Touch Barのボタンに触れるたびに、トラックパッドから触覚を強制的に引き出すことができます。
Touch Barに触覚を直接結びつけることには勝てませんが、素晴らしい効果であることは間違いありません。このアプリは無料でダウンロードできますが、2週間の無料トライアルの後は4.99ドルになります。
Touch Barのカスタマイズに多少の努力とお金を惜しまないなら、「BetterTouchTool」以上におすすめのものはありません。
このアプリは、MacBook Proをカスタマイズするオプションをほぼ無制限に提供しており、Touch Barをカスタマイズしたい人たちの間で人気があります。
BetterTouchToolを使えば、Touch Bar用のカスタムボタンを作成し、それをmacOS全体で動作させることも、特定のアプリケーション内でのみ動作させることもできます。
また、バッテリー情報やコンピューターの時計などのウィジェットを作成して表示したり、Touch Barの入力に触覚フィードバックを追加したり、「AirPodsとのペアリング」オプションを用意したりと、できることは数え切れないほどあります。
このアプリは、最初は使いこなすのが大変かもしれませんが、コミュニティが独自のプリセットを投稿しているので、ダウンロードして試すことができます。
自分で機能を設計しなくても、素晴らしいTouch Barをつくることができます。このリストに掲載されている裏技の多くは、このアプリを使って再現できるほどの優れものです。
2年間のライセンスは8.50ドル、永久ライセンスは20.50ドルですが、45日間の無料トライアルがあるので、このアプリが自分に向いているかどうかを判断するのに十分な時間があるはずです。
『BetterTouchTool』で、MacBookのTouch Barを自在にカスタマイズしよう
そう、Touch Barでゲームができるんです。パックマンからPongまで、Touch Barを使って暇つぶしができます。
もちろん、Touch Barは理想的なゲーム環境ではありません。しかし、ゲーム開発者の創造性を見るのは楽しいものです(Touch Barを使って遊べるゲームや楽しいアプリをまとめた過去記事はこちらからどうぞ)。
Touch Barは万人向けではありません。
「次のMacBook ProのラインからTouch Barがなくなる」という噂が本当だとしたら、Appleは明らかにそれを理解してのことでしょう。
Touch Barはもう見たくない人や、タイプしている時に誤ってタッチ式のボタンを押してしまうのを防ぎたい人は、試してみることができるオプションがいくつかあります。
Touch Barを完全に隠すには、「Hide My Bar」という素晴らしいユーティリティがあります。無料ではありませんが、ショートカットを設定して、Touch Barのコントロールの表示/非表示をすばやく切り替えたり、カスタマイズしたりすることができます。
また、「Bar None」と呼ばれるツールを使って、Touch Barの入力をブロックすることもできます。
これで、ユーザーが(または、ボタン好きの幼児など、コンピューターの近くにいる人が)、意図しないTouch Barへの入力で作業内容を台無しにしてしまうことはないでしょう。
Source: Pock, Haptic Touch Bar, BetterTouchTool, BetterTouchTool Community, Hide My Bar, Bar None
ナビゲーションリスト
1. 音量調整する際にワンアクション減らす 2. Touch Barが早く消えるようにする 3. Control Stripに表示されるオプションを選択する 4. Control Stripを展開して常に表示する 5. FnでTouch Barにファンクションキーを表示する 6. アプリごとにTouch Barをカスタマイズする 7. アクティブなアプリをTouch Barに表示する 8. Windows起動時にファンクションキーを使う 9. Caps LockキーをEscキーにする 10. Touch Barの「esc左側タップ」で「Escキーを押す」 11. Touch Barボタンに触覚フィードバックを追加する 12. BetterTouchToolで思う存分カスタマイズする 13. Touch Barを使ってゲームする 14. Touch Barを非表示 or 無効にするカテゴリー
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