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44コメント44件ワクチン未接種でホームゲームでプレーできず、敵地での試合だけに出場
構成=鈴木健一郎 写真=Getty Imagesカイリー・アービングがコートに戻って来る。彼は新型コロナウイルスのワクチン接種を拒んでいるが、ニューヨークでは公共のアリーナでワクチン未接種の選手が活動することが禁じられており、本拠地バークレイズ・センターでプレーすることができない。カイリーは開幕前の時点で、SNSでこうメッセージを送っている。「みんなにはこの選択を尊重してもらいたい。僕は自分の信じるものに基づいて行動する。アンチワクチンとか、どちら派に属するかの話じゃないんだ。僕は自分がこれだと思う意思に忠実でいたい。物事に疑問を持ち、時間をかけて自分の人生を決めていきたい。それで悪者にされるなら仕方ない」これに対しネッツは、カイリーの選択を尊重しながらも、チームから外す決断を下した。出場が認められる試合にだけ出る『パートタイム』の起用も考えられたが、カイリーほどの選手が試合ごとにロスターから出たり入ったりすることのデメリットは大きいとして採用されず、彼は今シーズンここまで1試合にも出場していない。しかし、ネッツで健康安全プロトコル入りする選手が続出したことで、状況は変わりつつある。ネッツではジェームズ・ハーデン、ポール・ミルサップ、ラマーカス・オルドリッジなど7選手が健康安全プロトコル入り。戦力半減のままラプターズとセブンティシクサーズに競り勝ち、東カンファレンスの首位を守っているが、足首の痛みを抱えながらプレーするケビン・デュラントがラプターズ戦では48分間プレーするなど残った選手たちに過剰な負荷がかかっている。これを受けてネッツは、『パートタイム』ではあってもカイリーを出場できる試合で起用すると『ESPN』が報じた。すでにネッツとカイリーは復帰に向けて始動することで合意したそうだ。カイリーはチームに加わる前に、何度かの検査をクリアしなければならない。昨シーズンのプレーオフから半年以上も実戦から遠ざかっており、チームでのトレーニングも10月上旬の時点で外れた彼が今どれだけのコンディションなのかは未知数だ。それでも、カイリーはNBA屈指のオフェンスマシーンであり、主力選手に負担の偏るネッツの問題を解決する決め手となり得る戦力だ。ネッツはこの先、ホームゲーム3連戦が控えており、次の敵地での試合は12月25日のトレイルブレイザーズ戦。ここでカイリーが今シーズン初めてプレーする可能性がある。カイリーの復帰は今の緊急事態を受けての措置ではあるが、ネッツのシーズン自体に大きく影響するだろう。
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