自転車の技術革新は素晴らしい速度で毎年進化している。
油圧ディスクブレーキ、ショートノズルのサドル、グラベルバイクなどはユーザーに受け入れられている。
これらは承知の事実だけど、一方、日の目をみることなく流行しなかった製品も多い。これらは完全に廃れていったものと、また復活しそうな物もある。
どんな製品があるのか見てみよう。
スポンサーリンク目次photo Magura
油圧式リムブレーキは、90年代マウンテンバイクでディスクブレーキが普及するまで、MaguraがH33ラインの油圧リムブレーキで成功を収めていた。
2012年には、CerveleがP5タイムトライヤルバイクでMaguraのRT8 TT油圧リムブレーキを採用。チームガーミンのライダーは多くのロードバイクで同じブレーキを使用した。
photo SRAM
SRAMも2013年に油圧ディスクとリムブレーキの両方を発売。Red22とForce22だ。
だが、現在は油圧ディスクブレーキが主流を占める時代となり、リムブレーキ自体が無くなろうとしている。
特に、油圧リムブレーキは全く流行ることなく衰退していったといっても良いだろう。と、いうよりも知らない人が多い製品の一つかもしれない。
Spinergyホイール Photo amazon
90年代の象徴的なSpinergyホイールから、2010年代半ばに開発されたSpengleトライスポークまで、ニップルのないカーボンスポークは何度も試されてきた。だが、トラック以外ではまだ広く採用されていない。
これにはいくつかの理由がある。SpinergyRev-Xの場合、主にカーボンブレードの特に鋭いエッジだ。落車で仮に手が触れたら大変なことになるのは容易に想像がつく。
ただ、Spengleの場合、スポークの張力を調整する必要がなく、スポークの穴の上のリムテープを気にすることなくチューブレスの取り付けを簡単にするというアイデアは素晴らしいものだった。
しかし、重量はかなりあり価格も高かったのが難点だ。
SPENGLE ohoto Spengle
ロードではあまり普及していないけど、マウンテンバイクでは、元世界チャンピオンのニノ・シューターがカーボンスボークホイールで多くの勝利を上げている。
今年のツール・ド・フランスではBlackIncの5本スポークのホイールも見られた。FFWDも2本のバトンホイールを販売している。
Black Incから5スポークカーボンロードホイールBlack IncFIVE登場マイケル・ウッズが2021ツール・ド・フランスの休息日で使っていたBlack Incの5本スボークのホイール。 こちらは、Black IncFIVEと呼ばれ正式に発表となった。 軽くて丈夫だけど、UCI公認ホイールではな...chan-bike.com2021.08.17FFWDから史上最速のホイールFalcon登場 2本のバトンホイールで9W節約FFWDから史上最速であると主張するFalconが登場した。 特徴的なのは、前輪が2本だけのスポークであること。 これまでの競争力のある前輪より最大9ワット節約するという。 ラインナップとしては、 チューブラー クリンチャ...chan-bike.com2019.07.17クレイジーカラーのSPENGLEホイール 限定10本1988年にスイスで設立されたSPENGLEは、30年以上ホイールを作成している。 各ホイールセットはカスタムハンドレイドカーボンを使用。 システム全体のセキュリティを確保するために、ハブはホイールの本体にプラズマ接合されている。 そ...chan-bike.com2019.07.26全く無くなるものではないだろうけど、大普及するかと言えば価格と重量の面で少し考えないといけない部分も多いだろう。
magped ROAD photo magped
機械的なバネとクリップを使用して靴とペダルを所定の位置に固定(link is external)する代わりに、MagpedとJ-Pedalsは、磁石の力を利用してクリップレスペダルを開発している。
磁石ならば、はめる技術もいらない。だけど、懸念されるのは激しくペダルを漕いだ時に外れないかということだ。
J-Pedals photo J-Pedals
この新しいタイプのクリップレスペダルが実際に普及していない理由は、サイクリングを始めたばかりの人々である主なターゲットオーディエンスにとってペダルの価格がかなり高いことだ。
magped ROADなどは、 189,00 €(約2万4千円)もする。初心者向けで、この値段は高すぎる。
自転車用のインジケーターといえば、大昔には子供の乗る自転車の後ろにピカピカと光るフラッシュ式のインジケーターなどあった。
若い人は見たこともないだろうけど。
こちらのサイトでも、インジケーターやヘルメットに方向指示器が出たりする製品を紹介している。
方向指示の出るSpeednite ヘッドモーション制御照明システムSpeedniteから、方向指示器の出る統合されたライトシステムが発表された。 どうやって、方向指示器が出るのかと思っていたら、ヘルメットに付けたセンサーで動きを感知して、赤いレーザーインジケーターが地面に照らされるのだ。 一番上のアイ...chan-bike.com2019.11.29Cosmoスマートヘルメット ヘッドアップディスプレイは便利コスモはセキュリティとモビリティに関連する接続オブジェクトに特化したフランスの新興企業。 自転車やパイクでライドする時には、あらゆるものを接続して安全に走行できるように考えた製品などを開発している。 もともとは、接続されたCosmo R...chan-bike.com2020.01.10方向指示器にLED搭載バイク用スマートヘルメットLumos UltraLumosから新しいヘルメットがLumos Ultraが発売された。 Lumosはこれまでもヘルメットに方向指示器がついているLumos helmetを発売していた。 今度は後方の方向指示器だけでなく、前方にライトもつい...chan-bike.com2020.06.01全てが統合された究極のスマートヘルメット Unit 1 Faro smart helmet登場Faroが開発したスマートヘルメットUnit 1 Faro smart helmetは通勤ライダーの命を守る究極のヘルメットとなるかもしれない。 後方には、カラー変更や光るデザインをカスタマイズすることの出来るLEDが設置されている。 ...chan-bike.com2021.11.11ただ、自転車の製品は幅が狭いために、方向指示が出ていても分かりにくいのも事実だ。車のように左右の距離が離れていれば分かりやすいけど。
結局、後方の自動車に合図する時には、手信号を使い、相手のドライバーの目を見ることが安全に繋がる。
photo Indik8a
2020年に、Indik8aが手の甲にインジケーターを配置した製品を出している。これだと、夜間でも見えやすいだろう。大きな身振りで振ればドライバーからも見えやすい。
インジケーターについては、もっと進歩していく必要があるでしょうね。
photo Tannus
Tannusは、2004年に最初のソリッドバイクタイヤを発表している。空気を入れる訳ではないのでパンクなんてするはずもない。
6,000Kmの走行で約1mmしか摩耗しないというから、通勤する人には最適だろう。
だけど、取付は専門店でないと出来ない。クリンチャー、チューブーの快適さとスピードに追いつくのには時間がかかるとのこと。
ただ、このタイヤで日本一周を達成した一もいるので絶対にパンクしたくない人は良いかも。ロードバイクには向かないですね。
ただ、ソリッドタイヤの開発は進んでいて、Smart Tire Companyは、火星着陸船用に作成されたタイヤと同じ研究と設計に基づいた新しいアルミニウム合金タイヤ技術を発表している。
2022年には実用販売されるというから興味津々だ。
火星着陸技術をロードバイクタイヤに利用したアルミニウムタイヤが登場するかも?Smart Tire Companyは、火星着陸船用に作成されたタイヤと同じ研究と設計に基づいた新しいアルミニウム合金タイヤ技術を発表した。 アルミニウムだから、金属製のタイヤということになる。形状記憶合金(SMA)タイヤ技術が使われおり...chan-bike.com2021.03.17photo Essax
最近では、穴あきサドルのカットされたものが主流になっているのだけど、逆にフィンがあるSharkサドルというのもあった。
アイデアは、パワーを向上させ、回転を減らし、そして乗るときの正しい姿勢を促進するということだったのだけど。
photo Essax
フィンはサドルから40mm突き出ており、正しく座っていない場合には、痛みになる…….。
それゃあ、誰も受け入れられないですよね。
ターミネーターの映画の世界のように、目の前にデータが現れるスマートグラスもいつくか紹介している。
だけど、どれもが重量が結構ある。普通のサングラスが数十グラムであることを考えると100g以上あるサングラスはちょっと重いと感じてしまうだろう。
Boschディスプレイ一体型スマートグラスでターミネーターのような世界に?ついに、映画の世界のような光景が現実となってきたみたいです。 メガネをeバイクとペアリングすることのできるディスプレイ一体型のスマートグラスがBoschから発表された。 これまでもウェアラブル端末として、グラスもあったけれどもカメラがつ...chan-bike.com2019.12.19Cosmoスマートヘルメット ヘッドアップディスプレイは便利コスモはセキュリティとモビリティに関連する接続オブジェクトに特化したフランスの新興企業。 自転車やパイクでライドする時には、あらゆるものを接続して安全に走行できるように考えた製品などを開発している。 もともとは、接続されたCosmo R...chan-bike.com2020.01.10ただ、42gと軽いスマートグラスも登場している。
Engo Eyewearからリアルタイムデータを表示するスマートグラスActiveLook映画の世界のような感じだけど、目の前に走りながら必要なデータが表示されると便利だ。 しかも、タッチレスでサングラスの前で手を振ると表示データも変更することが出来るのが、Engo Eyewearが開発した、スマートグラスActiveLook...chan-bike.com2021.11.05もう少し価格が抑えられてくると、普及してくるのかな。
photo cat-ears.com/
こんな製品もあった。下り坂や風がきつい場合に、一緒に走っているライダーの声が聞こえないことがある。
CatEarsのAirStreamzという製品は、ヘルメットストラップに猫の耳のようなものを取り付けることで騒音を低減している。
photo cat-ears.com
AirStreamzは、猫の耳の毛皮と同じように機能し、耳を保護し、風を弱めてくれる。
Cat Earsによると、風切り音は速度、乗車位置、頭の形、乱気流に依存するため、風切り音のレベルは20〜20k Hzで14〜16 dBA減少する。音圧レベルが75%低下するという。
50か国以上で75,000を超える顧客がおり、アマゾンでも販売されている。
キャットイヤーNew AirStreamzスリムサイクリングウィンドノイズリデューサーCat-Ears広範囲にテスト済み:最も効果的なウィンドノイズリデューサーであることが証明されています Amazonの商品レビュー・口コミを見るAmazonで探す楽天で探すYahoo!ショッピングで探すなんか、付けていたらかゆくなりそうだけど、音は確かに少なくなるようで公式サイトでは比較した音を聞かせてくれる。
見たことない製品だけど、同社のベストセラー商品でアマゾン売り上げナンバーワンだとか。まあ、色々な製品がありますね。
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