ソニーが10月6日に発売した「WH-1000XM3」は、高音質なワイヤレス伝送と強力なNC機能で定評のあるソニー1000Xシリーズが、第3世代になってさらに機能強化されたモデル。注目のポイントは、「音質&NC機能」と「装着性」の向上。ヘッドフォンの基本的な性能進化により、全体的な満足感が従来機に比べて大幅にアップしている。価格はオープンプライスで、実売4万円前後。カラーはプラチナシルバー、ブラックの2種類。
重量は255gで、従来モデルの275gから軽量化。手に持ってみると、数値の差から想像する以上に軽い。ハウジング部などがコンパクトで、凝縮されたデザインに変わったのが分かる。
なお、ライバル機といえるボーズのQuietComfort 35 wireless headphones II(QC35 II)は234gなので、これに比べるとやや重いことになるが、1000XM3が変わったのは重さだけではない。
WH-1000XM3は255gに軽量化手持ちの初代1000Xや、'17年発売の2世代目モデル「WH-1000XM2」は、ヘッドバンド全体が円に近い形状だが、それに比べると1000XM3は頭頂部に触れるあたりが少しとがったタマゴ型に近い。ヘッドパッド部が1000XM3のほうが厚いことも、この形を作る要素になっているようだ。装着するとバンドと側頭部の隙間が小さく、バンド部が余計に広がりすぎないスッキリしたシルエットになるのが良い。表面のマットな仕上げも落ち着きがあって好印象だ。
左が第2世代の1000XM2、右が新しい1000XM3なお、耳が収まるハウジング内側の空間の広さは従来から維持したとのことで、装着しても耳が強く押さえられるような窮屈さはない。
新たに備えた低反発イヤーパッドも快適で、装着時に耳をぎゅっと押さえず、じわじわと優しく包みこむ。左右の耳を両側から挟むというより、ヘッドバンドとイヤーパッドで頭全体をそっと覆われるような感触で、長時間装着する場合にも、圧迫感なく着けていられる。
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