画像=Pexelsより
10月4日に確認されたFacebookやInstagramの不具合と、元社員からの内部告発により、Facebook Inc.の株価が4.9%急落した。これは、9月中旬と比較すると約15%の下落で、今年最大の落ち込みとなっている。【画像】SNS中毒に焦点をあてたNetflixドキュメンタリー これによって、同社CEO、マーク・ザッカーバーグ氏の個人資産は数時間で60億ドル(約6670億円)以上減少の1216億ドル(約13兆5000億円)となり、「世界で最も裕福な人ランキング」も5位に転落した。現在はFacebook、Instagramともに復旧しているものの、解決までには6時間もの時間を要した。これはFacebookが、2019年に24時間以上ダウンした事件以来、最悪のエラーだ。同社CTOのマイク・シュロープファー氏も、Twitterで謝罪している。 株価下落のもう1つの要因として、同社の元プロダクトマネージャー、フランシス・ホーゲン氏による内部告発が挙げられる。同氏は先月、米メディア『ウォール・ストリート・ジャーナル』に内部文書をリークしており、同社の幹部らが、プラットフォームが一部の若いユーザーに悪影響を与えているのを認識していることを明らかにした。また日曜日に米ニュース番組『60ミニッツ』に出演した際には、「安全性よりも、自分たちの利益を優先する会社の姿勢に強い警戒心を抱くようになった」と非難している。 これに対しFacebookは、「プラットフォームの安全を保つために、人とテクノロジーに多額の投資を行い、誤った情報を排除し、信頼できる情報を提供することを優先してきた」と反論している。 今週は同社にとって苦しいスタートとなったが、挽回はあるのだろうか。
堀口佐知
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