実際に購入して、想像していた印象は確信に。
アナログ時計が好きな筆者にとって、ソニー(SONY)『wena 3』は、ほかのスマートウォッチには代えがたいアイテムでした。
今までずっと、アナログ時計っぽいルックスのスマートウォッチを選んできた私が、ついに入手したソニーらしさ満点のガジェット。
さっそくレビューしていきたいと思います。
ところで、この裏方として働くバックル型スマートウォッチと組み合わせるのは、それなりに高価で骨董価値のある機械式時計であるべきだと思いますか?
もちろん、そんなことはありませんよね。
デザインが好みで衝動買いしたような、無名ブランドの安いクオーツ時計をセットするのだって全然アリ。
画像の腕時計は、私がスマートウォッチを使うようになってから引き出しの中に眠らせていました。腕に着けることがなくなっても電池が切れたら交換し、たまに手に取ったりしていた思い出の1本。
それがスマートウォッチとして復活したので、個人的にはこの時点ですでに感涙モノなんですね。
私は革製のバンドを採用したleather(レザー)を購入しましたが、wena 3にはバンドの材質によって、ほかにmetal(メタル)、rubber(ラバー)のラインナップもあります。
それぞれ、必要に応じてSONYが用意しているオプションパーツを組み合わせてセットする仕組みになっていますよ。
ちなみに、スウォッチ、G-SHOCKなど、独自規格のラグ(バンドの接続部分)を採用している場合は、一般的なラグに変換するアタッチメントを別途用意する必要がありますので、ご注意ください。
ところでスマートウォッチは、ファッションアイテムとしての側面より、スマホの補完アイテムとしての側面のほうが重視されがちですよね。
SONY wena 3は、スマートウォッチとしてどう評価するべきアイテムなのか、見ていきましょう。
腕時計を装着せず、単体でフィットネスバンドとして使えることからもわかるように、どちらかというとwena 3は、スマートウォッチよりフィットネスバンドにカテゴライズされるべきガジェットです。
心拍計や健康管理アプリが用意されていて、軽量で、装着している負担感もほとんどありません。
これは逆に言うと、Apple Watchに代表されるような多機能ガジェットを求める層にとっては、搭載アプリ、画面サイズなどに不満を感じる可能性があるという意味でもあります。
とはいえ、電子決済機能が搭載されていて、suica、楽天Edy、iD、QUICPayなどに対応しているため、一般的なフィットネスバンドとは差別化されています。
しかしこの電子決済機能ですが、AndroidユーザーよりiPhoneユーザーのほうが設定がラクという、ちょっと微妙なことになっているんですよね。
suicaだけはAndroid端末で完結できるものの、それ以外は初期設定にiOS端末を使う必要があります(Apple Pay登場前の、古いiOS用アプリを活用する仕様になっているため)。
さらにsuicaに関しては、Android端末ではGoogle Payを経由する都合上、オートチャージが利用できません。
まあ、Google Wear OS端末が電子決済に対応できていないことを考えれば、むしろ頑張っていると褒めたいレベルなんですけど、正直スッキリしない印象は拭えないところ。
しかしながら、ユニークなスマート機能を搭載していて、単なるフィットネスバンドと一線を画しているのはさすが。
スピーカーを搭載していないので、Alexaを呼んでも返事はテキストで返ってくる仕様ですが、Alexaスキルを実行できる本格仕様になっています。
外でも「アレクサ」って言っちゃいそうになる人、要チェックですよ。
液晶表示のデザインなど、SONYらしい詰め込みガジェット感も、スマートウォッチのもう一つの世界線を見せてくれているようです。
ここまでwena 3を褒めておきながら、そもそもの話になりますけど、「スマートウォッチって、いる?」という疑問は、なかなか核心を突いているんですよね、実際のところ。
スマートウォッチを持たないという選択も、コスパを考えれば決して間違った判断とは言えません。
でも、もし安さだけに注目して、安価なフィットネスバンドと手持ちの腕時計を併用しようと考えているなら、もう少し予算を増やしてwena 3を検討してみてほしいところ。
確かに、wena 3は一般的なフィットネスバンドより高価ですが、それだけの価値はあると思います。
すっきり1本にまとまって、従来型腕時計と変わらない着け心地を実現できるwena 3は、きっと良き相棒になってくれると思いますよ。
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Source: SONY, Amazon.co.jp
文・写真:田中宏和
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