BOSEと言えば、スピーカーやヘッドホン、ホームシアターなどのオーディオ機器で世界的に有名なメーカーだが、その商品ラインナップの中で異彩を放つレアなアイテムが、Bose Framesと呼ばれる革新的なオーディオサングラスだ。
このBose Frames Tempoの見た目はまったくのスポーツサングラス。しかし、実はこのサングラスがウェアラブルデバイス、スピーカーなのである。
スマートフォンとBluetoothで接続することでスマートフォンから音楽を転送。両側のテンプル(つる)にコンパクトでスリムなスピーカーが搭載されていて、革新的なオープンイヤーオーディオテクノロジーによる音楽、BOSEサウンドを聞かせてくれるのだ。外側と下側にポートを配置することで、音漏れを最小限に抑えた配慮もあるから嬉しい。
Bose Frames最大の特徴と言えるのが、イヤフォンのように耳を塞がないこと。街の散策、サイクリング、トレイルランニング、ウォーキング、公園の散歩などで音楽を聴くために装着しても、スピーカーがサングラスの両テンプル部分にあるため、音楽を聴きながらも、人の声など、周囲の音が認識できるのである。つまり、外出先での音楽の鑑賞と、耳を塞がないことによる安全性が両立されていることになる。
充電は付属のUSBケーブルで行い、スチール製ヒンジ内のフラットケーブルによってスピーカーにオーディオと電力を供給。右テンプルにあるボタンをタップするだけで、一時停止、曲の早送り/早戻りをコントロールすることもOKだ。BOSEのオーディオ機器だけに、誰にも気づかれずに音楽やポッドキャストを楽しめ、スピーカーの角度によって、サングラスの形状からは想像もできないほどの、BOSEならではの臨場感あふれるサウンドを体験することができるというわけだ。
さらに、テンプルに搭載されたボタンとマイクによって、外出先でのスマートフォンの着信応答 / 終話=ハンズフリー通話も可能。ただ音楽を聴くだけのサングラスではないところも大きな魅力となる。
そんなBose Frames Tempoはスポーツサングラスと名乗るだけあり、外れにくく、57g以下の軽量デザインによる快適な装着感を実現している。さらにIPX4防滴仕様で最大約8時間の連続再生が可能とされ、スポーツを含むアクティブな使い方に対応してくれるのだ。
筆者は、ウェアラブルなスピーカー、オーディオ機器として、アウトドアやウォーキング中はもちろん、実は愛犬の散歩にも重宝している。わが家の愛犬、活発な犬として知られるジャックラッセルのララの散歩は、朝、夕ともに各1時間以上に及ぶのだが(寝る前は30分弱)、その間にも高音質の音楽を、周囲に迷惑をかけずに聴かせてくれるし、同時に周囲の音を認識でき、自身と愛犬の安全性が確保される点も、大いに気に入っているところである。BOSEオーディオサングラスは、この偏光レンズ、VLT 12%(可視光線透過率)のスポーツサングラスのほか、ファッション性の強いキャッツアイ型のBose Frames Sopranoなど、数多くのタイプのオーディオサングラス、その交換レンズが用意されている。
BOSE / FRAMES
https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/frames.html
文/青山尚暉
写真/BOSE
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