SA-C600は、340×341×94mm(幅×奥行き×高さ)の薄型かつコンパクトなシャーシに、定格出力60W(4Ω)のデジタルパワーアンプを搭載した、ネットワーク対応の一体型オーディオ製品。CDからハイレゾ、ストリーミングなど新旧様々な音楽ソースに対応しており、これ1台あれば、お気に入りのスピーカーと組み合わせて、音楽を楽しみ尽くすことができる。
テクニクスのオーディオ製品は、上位シリーズから順に「Reference Class」「Grand Class」「Premium Class」という3つのラインで展開されている。SA-C600は、上位モデルの技術を投入しながら手に入れやすい価格を実現した「Premium Class」に属するモデルという事が注目点。
SA-C600を語る上で外せないのは、まずは秀逸なデザインだ。高さ85mmの薄型かつコンパクトなシャーシ。ヘアライン仕上げが施されたアルミニウム材がトップパネルに使われており、そこにトップローディング方式のCDドライブを配置。再生中に回転するCDが見えるなど、オーディオ的に“グッとくる”デザインで、見ているだけで楽しい。
再生中に回転するCDが見えるトップローディング方式のCDドライブちなみにアルミニウムは3mmもの厚みがあるのだが、これはデザイン的な要素と同時に、内部振動の発生低減、および外部振動の抑制による音質向上という2つの効果を狙ったものだ。こういった部分に、オーディオメーカーのDNAが感じられる。
そして、新旧の音楽ソースに幅広く対応することも大きな特徴だ。まずはCD再生。最近はストリーミングやスマホを利用した音楽再生スタイルがメインになっているものの、青春時代に買い貯めた大切なCDを改めて良い音で聞きたいという人も多いだろう。
加えて、本体にネットワーク機能を搭載しており、ストリーミング再生にももちろん対応している。有線と無線(Wi-Fi IEEE802.11a/b/g/n/ac)接続をサポートし、ストリーミングサービスはAmazon Music、Spotify、Deezerに対応する。ちなみに、最大192kHz/24bitまでの「Amazon Music HD」には現時点で非対応。「市場動向を見ながら対応を検討している」とのことなので、対応を期待したいところだ。
NASやUSBメモリ等からハイレゾファイルなどのデジタル楽曲ファイル再生もでき、さらにインターネットラジオ、FMラジオ、AirPlay 2に対応するほか、Chromecast built-inにも準拠。また、コーデックは一般的なAAC/SBCながら、Bluetooth接続も可能なので、スマートフォン、タブレット、パソコンなどと接続してYouTubeなどの音声を手軽に再生できる。
また、MQAに対応しているのもポイントだ。音楽配信サービスでダウンロードしたMQAファイルをフルデコード再生できる。前述のようにCDプレーヤーも内蔵しているが、MQA-CDのハイレゾ再生も可能だ。
さらに、SA-C600の凄いところは、入力端子がたいへん充実していることだ。同軸デジタル/光デジタル、MM型カートリッジ対応のフォノイコライザーまで搭載し、てんこ盛りの内容。レコードプレーヤーを組み合わせることもできるし、TVと接続してドラマや映画をオーディオスピーカーから再生する事も可能だ。
SA-C600の背面ナビゲーションリスト
小型でもグッとくるデザイン。TVやレコードプレーヤーとも接続可能カテゴリー
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