Bluetoothイヤホンを購入、早速スマートフォンでペアリング...を試みたら候補のデバイスが多数表示されて混乱した、という経験を持つ人は少なくないはず。しかし、明らかに自分の持ち物ではないもの、おそらくはご近所さんの所有物が候補に表示されることがあります。Bluetoothの電波は半径10メートル前後飛びますから、マンションなどの集合住宅に住んでいると珍しい話ではありません。
そんなとき、これをタップしたらどうなるんだろう、と考えたことはありませんか? 試しにタップしてみた、誤タップしてしまったという経験がある人でも、(ペアリング対象のBluetooth機器を持つ)ご近所さんの立場になった経験があるとはかぎりませんし、どのような反応があったか知っておいて損はないでしょう。
ペアリング対象のBluetooth機器がパソコンの場合には、画面に6桁の数値とペアリングを許可するかどうか訊ねるダイアログが現れるため、近くにいる誰かが自分のパソコンにペアリングを試みているということはバレています。接続要求元の機器名が表示されるので、ペアリングしてきたのは誰なのか見当を付けられているかもしれません。タブレットやテレビなど表示装置付き/キー入力が可能なデバイスについても同様です。
一方、イヤホンやマウスなどペアリングのときにキー入力を求められないBluetooth機器は、候補に表示されたものをタップするとそのまま接続されてしまいます。最近の完全ワイヤレスイヤホンは、充電ケースから取り出したときふだん接続しているスマートフォンが見つからないと、自動的にペアリングモードに入る仕様の製品が増えていますから、他人に接続されてしまう危険性は増しています。
とはいえ、ペアリング情報はかんたんに削除できます。パソコンやスマートフォンでは、Bluetoothの設定画面にあるペアリング済機器一覧から削除対象を選ぶだけですし、Bluetoothイヤホンもリセットして工場出荷時点に戻せば、ペアリング情報は削除されます。誤ってペアリングを試みてしまっても、それほど深刻に考える必要はないでしょう。
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