Skullcandy Japanは、アクティブノイズキャンセリング(NC)を搭載したワイヤレスヘッドホンの最上位モデル「Crusher ANC」を10月25日から発売する。税別価格は36,300円。
重低音再生や振動を強化したCrusher(クラッシャー)シリーズの最上位Bluetoothヘッドフォン。カラーはBlack、Moab Red、Black/Tanの3色で展開する。
IFA2019で発表され、米国で今秋発売予定としていたもので、国内での発売日・価格と製品の詳細が公開された。
40mmドライバを搭載。クアルコムのBluetoothオーディオ用SoC「QCC5124」を採用し、Bluetooth 5.0に準拠。コーデックはSBCとAACに加え、対応機器と組み合わせて最大48kHz/24bitの高音質伝送が可能なaptX HDにも対応する。
Crusherシリーズの特徴である、音楽の低音に反応して震える機能を大幅に強化。Crusher ANCに搭載するセンサリーベース(振動ユニット)はデザインを一新し、反応する帯域を10Hz〜200Hzの範囲に拡大(従来のCrusher Wirelessは47〜75Hz、Crusher 360は20〜100Hz)。ダンパーに金属バネとシリコン製バネを組み合わせたことで、音量を上げても歪まず、強力な振動を生み出せるという。振動の強弱は、左イヤーカップの下にあるスライダーを操作して無段階調整でき、一番下に下げるとオフになる。
新たにデジタルハイブリッド式のNC機能を搭載。ハウジングの外側と内側にマイクを搭載し、フィードバック式とフィードフォワード式を組み合わせたNC方式で取り込んだ音を打ち消す信号を発生させ、騒音を低減。NCオン時の静音性を向上させた。イヤーカップ側面をタップすることで、ヘッドホンを付けたまま外の音を取り込んで聞けるモニターモードが利用できる。
ユーザーの音の聞こえ方に合わせて各音域を補正し、最適なリスニングバランスに調節するパーソナライズ機能を、Skullcandyのヘッドホンとして初めて採用。iOS/Android向けの「Skullcandy」アプリ(無料)と組み合わせて使う。作成したプロファイルはヘッドフォン側に保存でき、様々なデバイスでパーソナライズされたサウンドを楽しめる。
Skullcandyアプリには、スウェーデンを拠点とするスタートアップ企業・Audiodoの技術を組み込んでおり、音のパーソナライズ機能を実現。ヘッドホンを装着し、静かな場所で耳の聴力検査のようなビープ音を聴きながら、計測を行う。所要時間は約3分。
プロファイルが適用されたヘッドホンのNC効果は高い。オフィスで音楽を流していない状態で耳に装着すると、空調や自席の周りの話し声やキーボードを叩く音がほとんど聞こえなくなり、原稿執筆がはかどった。
Crusher ANCにはこの他、紛失防止タグ「Tile」の機能を搭載。ヘッドホンを万が一無くしても、最後にヘッドホンと通信した場所を専用アプリのマップ画面で確認でき、紛失場所をある程度絞り込んで探せる。
本体には米デュポン製の素材が使われており、ヘッドバンド上部にはハイトレルを採用。ゴムの弾性と強固なプラスチックの組み合わせで耐久性を高めた。ヘッドバンドスライダーとヒンジ部にはデルリン素材を使い、スムーズな調節を可能にした。ヘッドバンドのその他の部分にはクラスティンを用いて、耐薬品性や樹脂部分を強化している。バンドの長さを調整するスライダーにはPVDコーディング、Skullcandyロゴには鏡面加工を施した。
バッテリの持続時間は最大24時間。再生周波数帯域は20Hz〜20kHz、インピーダンスは32Ω。付属のオーディオケーブルで有線利用もできる。バッテリ残量があれば振動、残量がない場合は振動しない。充電端子はUSB Type-C。重さは308g。専用のセミハードポーチ等が付属する。
このほか、2017年に発売されたヘッドフォン「Crusher Wireless」には、新色として「Moab Red」、「Moss Olive」の2色が加わり、既存カラーと合わせて4色展開となる。税別価格は各17,800円。
ヘッドバンドの上部はコーデュロイ素材で覆われており、耳に装着していない時のファッション性を高めている。
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