体の一部になりそう!
電車で音楽を聴こうと思ったらイヤホンのコードが絡まって苦戦した…なんて話も今は昔。各社から多様なワイヤレスイヤホンがリリースされており、いざ買おうと思うと迷ってしまいますよね。そこでレビューサイトWirecutterが音質やバッテリー寿命、デザインやマイク品質などを比較して厳選したおすすめ製品をご紹介します!
数々のイヤホンを試した結果、Wirecutter編集部が選んだおすすめナンバーワンは、Jabra Elite 75t完全ワイヤレスイヤホンに決定しました! 最高のパフォーマンスと機能を搭載し、使い心地も抜群。コンパクトなサイズ感は快適で悪目立ちせず、操作も簡単でバッテリーもほぼ1日切れる心配はありません。サウンドは音楽も通話も素晴らしく、文句なしです。
これぞ真のワイヤレスイヤホン。Elite 75tは着け心地が良く、優れたサウンドと操作性、必要十分な機能を兼ね備えています。
Jabra Elite 75tは優れたサウンドと快適な装着感、完全ワイヤレスならではの利便性を備えた最高のBluetoothイヤホンです。他のライバル製品より軽量コンパクトで、1回の充電で7時間半駆動。大きくて押しやすいボタンで再生/一時停止、音量、スキップなどの操作ができ、デジタルアシスタントも起動させられます。WirecutterのテストではiOSやAndroid端末とのペアリングも簡単。4つのマイクとアクティブ・ウィンドノイズ・リダクション機能で通話音声もとってもクリアです。
密閉性が高く外部の音をしっかり遮断。リリースから1年後のファームウェアアップデートでアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能も追加されています。周囲の音を取り込む「ヒアスルーモード」があるほか、IP55対応の防水・防塵・防汗性能も備えているので、ジョギングや小雨の中で使用しても大丈夫。
ポケットサイズの充電ケースはUSB-Cで電源に接続でき、フル充電2回分以上のチャージが可能。欠点をいうなら、左右それぞれのイヤホン単独では使えないところと、初期設定ではやや低音と高音にかたよっているところ。ただ、これはJabraのアプリですぐに調整できるので大きな問題ではありません。2年保証がついているので、思わぬ故障などが起きても安心です。
Appleユーザー向け最高のワイヤレスイヤホン。Powerbeats Proは素晴らしいサウンドが自慢。AirPods同様、Appleデバイスと簡単にペアリングできるのも魅力です。
Jabra Elite 75tが手に入らない場合、あるいはApple独自のH1チップの恩恵を受けたいというApple愛好家には、Beats Powerbeats Proがおすすめ。Apple純正のAirPods同様、Powerbeats ProもAppleデバイスと素早く、しかも簡単にペアリングできます。もちろんAndroidデバイスともペアリングできますが、Appleより手間がかかります。Siriを介した音声操作ができ、片耳だけでも使用可能。ただしヒアスルーモードはありません。
IP規格には準拠していないものの、 耐汗・防沫機能も搭載。ぴったりフィットし、イヤホン本体で音量調節や曲の操作ができます。低音が強めのサウンドは圧巻。一回の充電で9時間使えます。耳かけタイプのデザインは、好みがわかれるかも。充電ケースはJabra Elite 75tやAirPodsより大きめです。
コスパ最強。お手頃価格なのに完全ワイヤレスで機能も性能も申し分なしの逸品。
1万円でおつりがくるワイヤレスイヤホンが欲しい方におすすめなのが、EarFun Free 2。お買い得価格でありながら高い防水性(IPX7)やワイヤレス充電Qi規格対応の充電ケース、7時間駆動のバッテリー、18カ月保証といった多数のプレミアム機能を提供してくれるイチオシ商品です。操作オプションも豊富で、ノイズ低減機能搭載のマイク品質は高価格帯の製品にも負けません。 ただし高音はやや強め。サイズ感も耳が小さい人にとっては大きめですし、タッチ式の操作感は物理的なボタンよりも使いにくいといったマイナスポイントも。
ワイヤレスイヤホンは、文字どおりワイヤーにわずらわされることなく音楽を楽しみたいという方、「耐汗性やノイキャン機能よりも、便利さや快適さ、サウンドや通話品質にお金をかけたい」という方向きのアイテムです。今回ご紹介するワイヤレスイヤホンならデスクの前に座っているときも、通勤や犬の散歩のときでも素晴らしい音楽を届けてくれますし、通話時のマイク音声もクリアです。
Bluetoothのヘッドホンにも同様のメリットはありますが、やはりイヤホンの軽い着け心地は魅力ですね。 また、ヘッドホンには耐水性や耐汗性に富んでいるものも多いですが、ハードめなトレーニングやビショビショになるような環境には不向きです。
できるだけ予算を抑えたいという方は、サウンドと価格のバランスを重視した「5,000円以内のおすすめイヤホンガイド」を参考にどうぞ。それではおすすめイヤホンの機能を詳しくご紹介していきましょう!
Jabra Elite 75tはワイヤレスのBluetoothイヤホンならではの機能はすべて備えた逸品です。今回テストした製品の中では最小かつ最軽量クラスで、誰の耳にもぴったり収まります。iOS、Androidとも相性は良く、操作感はシンプルで使いやすいです。
バッテリー寿命は1回の充電で7時間30分再生可能(ANCオフ時)で、充電ケースはデニムパンツのコインポケットに収まるほどコンパクト。ケース利用でさらに約18時間駆動します。サウンドを楽しめるのはもちろん、マイクも優秀なので通話にも最適。電話の相手にこちらの声をはっきりと届けつつ、余計な風切り音は低減してくれます。ANC機能はこれまで見てきた中で最高とまではいきませんが、それでも交通音や飛行機のノイズ、ファンの騒音などは抑えます。防塵・防水機能(IP55対応)仕様で、Google AssistantやAlexa、Siriと互換性があるほか、2年間の保証つきで安心です。
Bluetooth 5.0搭載の本品はスマホから3部屋離れても通信が切れることはなく、スマホを自宅の2階に置いたまま1階の部屋で使用しても大丈夫でした。もちろん、金属の太い梁やパイプなどがあると接続は悪くなりますが、屋内・屋外を問わず、ジムや地下鉄といった干渉が起きやすい場所でも通信が不安定になることはありませんでした。
さらにこのイヤホンは2台のデバイスにBluetooth接続が可能で、たとえばPCから音楽をストリーミングしながら電話に出ることもできます。その際、AirPodsやPowerbeats Proなど他の多くのイヤホンのようにいちいちBluetooth接続を手動で切り替える必要はなく、電話に出るだけで自動でオーディオをスイッチしてくれます。イヤホンを耳から外すと、自動で音楽は一時停止します。
今回テストした多くのワイヤレスイヤホンとは違い、Elite 75tのイヤーピースはジョギング中でも飛び回ってみても、首を横に振ってみても、ぴったりくっついて安定感がありました。小型軽量で、耳からはみ出たり落っこちることはなさそう。Elite 75tには3サイズのイヤーチップが付属しており、Wirecutterのテストではパネリスト全員が自分に合ったサイズを見つけることができました。これなら耳の穴が小さくて普段はなかなかぴったりするものが見つからない、という人でも心配なさそうです。他の製品と比べて目立ちにくいデザインなので、あまり耳元に注目を集めたくない方には魅力的かもしれません。
こちらのイヤホンは他のワイヤレスイヤホンより操作性も高く、左右のイヤホンそれぞれに大ぶりのボタンが1つ設置されており、タップ・ホールドの組み合わせによって再生/一時停止、音量、トラックスキップ、通話応答/終了、デジタルアシスタントのアクティブ化を制御できます。この物理的なボタンが使いやすく、タッチ式のものと違って手がイヤホンにあたっても誤作動することはありませんでした。ボタンを押しても「カチッ」と音がしないのもお気に入りポイント。もちろん、軽く押しただけで反応してくれるので、イヤホンが耳に押し込まれるようなことはありません。Elite 75はiOSとAndroidの両方と互換性があり、Siri、Alexa、Google Assistantに対応しています。
ANC機能はそれほど強力ではありませんが、周囲の低周波ノイズを大幅カットするには十分。頻繁に飛行機に乗ってマイレージをためる方には物足りないかもしれませんが、そもそも密閉性の高いデザインで周囲の音を適度に遮断してくれますし、ノイキャン機能はそれほど使わないという方なら満足できるはずです。
左側のイヤホンに設置されたボタンを一度タップするとヒアスルーモードがアクティブになり、外部音がマイクを通じてイヤホンに送信されます。無料のJabra Sound+アプリで設定すれば、同じボタン操作で「音楽の一時停止」もしくは「音量を下げて外部音とミックス」を選択することができます。また、ドライヤーなど近くで非常に大きな音が出ると、耳を保護するためノイズがなくなるまでヒアスルーモードが遮断されるという優秀ぶり。
Elite 75のサウンド品質は素晴らしく、音楽ファンでも納得のはず。初期設定では低音が強く、高周波数の音域で一部の子音が強調されています。ただ、これもJabraのアプリですぐに調整でき、設定はイヤホンに保存されるので、自分好みの音をずっと楽しむことができます。ほとんどのイヤホンが音声を圧縮したり、平面的な音にとどまるなか、本製品の被写界深度は圧巻の3次元的なサウンドを実現しています。
Elite 75の4マイクテクノロジーは風切り音を低減し、通話に最適です。静かな屋内では、こちらの声も相手にきれいに届いたそうです。ためしにエアコンを風量最強に設定し、その近くで通話してみたところ、さすがに風の音が聞こえたそうですが、私が話し出すと風音は急激に低減したとのこと。また、音声を圧縮するタイプのヘッドホンよりも、声が聞き取りやすかったようです。
Jabraによるとバッテリ―寿命は1回の充電で7時間半(ANCオフ状態)なので、朝から退社して帰宅するまで切れることはなさそうです。テストでは実際に適度な音量で再生し、短時間の通話も何度か使用してみましたが、実感としてもう少し駆動時間は長かったです。ANC機能をオンにしていると、1時間ほど駆動時間が短かくなります。もちろん、音量や通話時間によって多少変動はあるでしょう。充電ケースに収納するとさらに約18時間駆動します。ケースはデニムパンツのコインポケットにも収まるほどコンパクトで、USB-Cで充電可能。イヤホンのバッテリーはクイックチャージ機能搭載で、15分充電で約1時間使用できます。
防水規格IP55を満たしているので、多少のほこりや雨、軽めの汗であればOK。マイルドなワークアウトであればジムにも持ち込めますが、汗でビショビショになるようだと少々心配。そういう恐れがある場合はJabra’s Elite Active 75t(防塵性と耐汗性の評価はIP57)がおすすめです。水やほこりによる故障に対しては2年間の保証がついていますが、激しい発汗は対象外です。
Elite75tに問題はほとんどないのですが、不満がないわけではありません。たとえば、左右それぞれのイヤホンをを単独で使用することはできません。また、完全ワイヤレスイヤホンの宿命で、スマホで動画を見たりゲームをプレイする際にはミリ秒単位ですが遅延が見られます。
Jabra Sound+アプリで調整はできるものの、初期設定の低音と高音がもう少し抑えられていたらいいな、と思います。調整前は低音が少し大きく、高音は少々甲高い印象でした。とはいえ、大きな問題ではありません。
Elite75tに関して、一部のユーザーからの問題報告などに目を光らせていたところ、ファームウェアアップデートで複数の問題が解決されていたことがわかりました。たとえば左イヤホンでの「パチパチ音」や、接続されたデバイスが通知音を再生した際に「ヒアスルーモード」が急速点滅する、音楽再生が時々停止するといったもの。逆にいえばElite75tに何らかの問題が発生した場合は、Jabra Sound+アプリを最新のファームウェアに更新してみると、問題が解決するかもしれません。
もう1つよく見られたトラブルが、特定のコンピューターに接続できないというもの。最新のラップトップならわりと対処できることが多いようです。Bluetooth非対応のPCでこれらのイヤホンを使用する場合、返品可能期間内にテストしてみることをおすすめします。
2つのデバイスに同時接続していると音楽やポッドキャストがランダムに一時停止するというコメントも見られましたが、これもまたJabra以外の製品にも共通してみられるトラブルです。万一Elite 75tイヤホンが故障してしまっても、ケースの検査や欠陥品の交換などに応じてくれるようです。
Jabra Elite 75tが手に入らない場合、もしくは複数のAppleデバイスを所有していて手軽にペアリングしたい、という方にはBeats Powerbeats Proがおすすめです。こちらの完全ワイヤレスイヤホンはAirPodsと同じH1チップを搭載しているので、AirPods同等のペアリング機能とSiriのアクティブ化に対応しています。
全体的にPowerbeats ProはイヤホンとしてAirPodsよりも優秀で、トラック・音量操作はもちろん耐水性と耐汗性、9時間再生可能の長寿命バッテリーを搭載しています。サウンドもやや低音が強めですが、音質は上々。耳にすっぽりおさまるので落ちる心配はありませんが、耳にかけるタイプのデザインは好き嫌いが分かれるところでしょう。充電ケースも理想よりやや大きめで、耳にはめた状態でイヤホンをいじるとザワザワ音がすることがあります。
最大のメリットは、Appleデバイスと素早く接続できること(BeatsはApple所有です、念のため)。H1チップが搭載されているので、ほとんど瞬時にAppleデバイスとペアリングされます。ケースをiPhoneのそばで開くと「接続しますか?」というアイコンがスマホ画面に表示されるので、あとはタップすれば完了。iCloudのアカウントを所有しているなら、一度ペアリングするとPowerbeats ProがすべてのApple端末のBluetoothメニューに自動表示されるように。
もちろんAndroidも対応していますが、その場合は各デバイスと個別にペアリングする必要があります。デバイス間の切り替えは他のBluetoothイヤホン/ヘッドホンと同じです。
Appleユーザーの特典はほかにもあり、BeatsのイヤホンもしくはAirPodsを持っている人同士なら両社がAppleのオーディオ共有機能を使って同じiOS端末から音声を送信することができます。
Appleユーザーに人気の機能はもう1つ、Siriが常時ONであること。これでボタンをタップしなくてもAppleベースのデジタルアシスタントを音声で起動できます。Apple以外のプラットフォームを使用している場合でも、いずれかの耳の多機能ボタンを押し続けることでデジタルアシスタントをアクティブ化できます。
操作性については、左右両方のイヤホンにそれぞれ物理的なボタンが搭載されています。音量ボタンが1つと、多機能ボタンが1つで、後者では再生/一時停止、トラックの切り替え、通話応答、デジタルアシスタントのアクティブ化に対応しています。どちらのボタンも手探りで見つけやすく、押しやすいです。他のイヤホンだと、ボタンを押したときに「カチッ」と大きな音がしたり、耳の奥に押し込まれて痛むことがあるので、これはポイント高いですね。従来のヘッドセットのように、左右がイヤホンも個別に機能するので、片耳だけで通話したい場合や、周囲の音も逃したくないときにも便利です。
Beatsのヘッドホンは以前から低音が「やや強め」から「圧倒的」まで、とにかく効くことで知られています。しかしPowerbeats Proでは比較的ベース音は抑えめで、今回のテストではサウンドの評価はかなり高かったです。もちろん、まったく偏りがないとは言いませんが、低音のブーストがぼやけたり反響してしまうことはありませんでした。子音やシンバル音といった高周波数もクリアです(オーディオにうるさい人なら、輝きやディテールが足りない! なんてこともあるかもしれませんが)。全体的に音質はJabraの製品に匹敵するレベルなので、あとは好みの問題になるでしょう。ちなみにJabraはイコライザー調節が可能ですが、Beatsの製品は規定値のままになります。
静かな部屋で通話した際のマイク品質はかなり良く、ビデオチャットにもばっちりでした。Beatsはユーザーが話しているときにはマイクの集音を下げるようプログラミングしているので周囲音が入りにくいようになっていますが、外出先などでは外部のノイズを拾う可能性はあります。遅延性はほとんどないので、スマホやノートPC、タブレットの音声と動画の間に大きなずれが起きることはありません。
耐汗・防沫仕様とうたっていますがIP認定は受けていないので、汗っかきの人やアウトドアスポーツが大好き、という人にはIPX4で水や汗による故障に2年保証がついている「ワークアウト用製品」ほうがいいかもしれません。1年保証つきですが、汗で濡れた場合の保証範囲が明記されていないので注意が必要です。
Powerbeats Proは外れる心配もありません。フレキシブルで安定感のあるフックを左右の耳にひっかけるタイプなので、ズレることもほとんどなし。テストの際はジムで跳んだりはねたり、割と激しい動きをしたのですが大丈夫でした。今回試した製品のなかで最も着け心地が良い製品の1つですが、フック型が嫌だという人もいるでしょう。たしかに、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べても目立ちにくいとは言えないデザインです。AirPodsのおしゃれなスタイルが気に入っている人は、あまりお気に召さないかもしれません。
Beatsには4サイズのシリコン製イヤーチップが同梱されているので、ほとんどの人は自分の耳に合うものに出会えるはず。ただ先端の素材が少々薄いので、最初に耳に入れた時や調整時にはよれてしまうかも。密閉性はそれほど高くないので、通勤電車の中では音量に注意した方が良さそうです。
Powerbeats Proの欠点の1つが、充電ケースが少々かさばること。カーゴパンツなどを除き、ポケットにはおさまりません。その分、バッテリー駆動時間は9時間と長く、ケースなしでお出かけしても心配なさそう。ワイレスイヤホンのレビューテストでは、音量レベル50%で9時間をはるかに超えて再生でき、最終的に12時間2分まで切れませんでした。もちろん、音量によって結果は変わるでしょう。9時間はなかなか優秀ですが、今はイヤホンにも新型のBluetoothチップセットが徐々に浸透してきているので、近い将来、この程度のバッテリー寿命が一般化すると思われます。
全体的に見て、Powerbeats Proはハズレのない堅実な選択ですが、Jabra Elite 75tやAirPodsよりも50ドル(約5,500円)ほど高価なのが玉にキズ。Apple(またはBeats)の愛好家にはおすすめですが、他の方にはコスパがいいとはいえないかもしれません。
一部のWirecutter読者から、数カ月使用後したところアレルギーの様な症状が出たという報告がありました。今のところ比較的まれなケースのようですが、もし同様の問題が発生した場合はイヤホンが汚れている可能性もあるので、汗や細菌等をふき取るようにしましょう。それでも解消しない場合は、Appleのサポートに問い合わせてみてください。
完全ワイヤレスイヤホンは欲しいけれど予算はあまりかけられない、という方にはEarFun Free 2がおすすめです。EarFun Free 2は安価ですが、1万円前後の完全ワイヤレスイヤホンに負けない優れた体験を提供してくれます。さすがに、おすすめNo.1商品には及びませんが、テストのモニターは皆「この価格でこれだけの音質とプレミアム機能を搭載しているとは!」と感激していました。
お手頃価格の完全ワイヤレスイヤホンには珍しくコントロール機能も充実しており、再生/一時停止、音量調節、トラックスキップ/リバース、通話応答/終了、デジタルアシスタントのアクティブ化などの機能が搭載されています。物理的なボタンより使いにくいことが多いタッチ式ですが、タッチ面の表面積が広いので押し間違いが少なく、比較的扱いやすかったです。
音質は、コスパを考えると中低周波数のチューニングでは文句なし。低音は臨場感あるピッチを表現し、ドラムの響きもクリアです。高周波数でも音はクリアですが“s”と“t”の音やシンバルの音色は耳に刺さる感じがあり、特に大きな音量で聞いているときに気になりました。敏感な方は不快に感じるかもしれないので、その場合はElite 75tやPowerbeatsのバランスが取れたサウンドのほうがいいかもしれません。また、アプリでイコライザー調整ができるElite 75tと違い、サウンドのバランスは固定なので、ストリーミング動画や通話時はそのまま使うしかありません。音楽アプリを使用する場合は、そちらで調整してください。
イヤーチップは3サイズあり、ほとんどの人の耳にフィットします。ただJabra Elite 75tと比べると少し分厚いので、耳が小さかったり外耳道が細い方には窮屈に感じられるかもしれません。
Free 2の充電ケースは比較的小ぶりで、デニムパンツのポケットにもおさまるはず。Qiワイヤレス充電対応で、10分チャージで100分使用できる急速充電器機能を備えています。フル充電後の駆動時間は約7時間ですが、通話や再生音量によって誤差はあります。ケース収納していない時はオーディオデバイス切断後10分たつと自動でオフになる機能付き。
通話やビデオ通話時のマイク音質には感動しましたが、風切り音を低減する機能はついていません。風の強い日には雑音で声が聞こえにくくなる恐れがあるので、そのときは屋内で通話したほうが良さそうです。 高い防塵・防水性(IPX7)で雨にぬれても心配なし。深度1mの水中で30分間耐えられます。ただ防水性はあくまで純水を対象にしているため、塩水や汗、ホコリにさらされた後はしっかり乾かしてからケースにしまいましょう。18カ月の無料保証付き。
ソニー WF-1000XM4:約3万円の完全ワイヤレスイヤホンで、お気に入りポイント満載です。4つのマイクとセンサーによる高度な音声信号処理で通話時の音声はとってもクリア。風切り音を低減し、今回テストしたイヤホンのなかでトップクラスのパフォーマンスを発揮しました。イコライザーを微調整すれば、高音も重低音も濁ったりボヤけることなく、素晴らしい音質を楽しめます(ソニー独自の圧縮技術、DSEEはテスト参加者に不人気でした)。Qi充電機能は好感度大ですし、ANC機能ありで8時間駆動のバッテリーも完全ワイヤレスイヤホンとしては文句なしです。
ノイキャン機能は過去にテストしたワイヤレスイヤホンで最高とはいえませんが、密閉性が非常に高いので人の声や赤ちゃんの泣き声、犬の鳴き声といった高周波音をしっかりカットしてくれます。必要な時に周りの音を自動で取り込んでくれるアウェアネスモードは、ちょこちょこ会話の機会があるサラリーマンやお子さんのいる家庭で活躍してくれるでしょう。
おすすめトップ3に入らなかった要因は操作メニューが限られていることと、耳の小さな方には窮屈だと思われるサイズ感、そして逆に耳の大きな方向けにXLのイヤーチップが用意されていないこと。また、ソニーのアプリには「おっ」という機能も数多く見られるのですが、アプリの操作感がイマイチで、不安定な機能(位置情報に基づくリスニングモード自動調整など)も多く見られました。こうした問題が気にならないのであれば、WF-1000XM4は投資する価値のある優秀なイヤホンです。
KEF Mu3:「イヤホンで一番大事なのは、音質でしょ」という場合、Mu3はこれまでテストした完全ワイヤレスイヤホンのなかで最高の製品です。クリアな高音と深くて威圧感のない低音など、イヤホンとは思えないサウンドステージを提供してくれます。小さくて滑らかなイヤホンはしっかりしたフィット感で、耳がとても小さい方以外は快適に装着できるはず。ボタン1つのシンプルで直感的な操作感ですが、トラックのリバースはありません。ANC機能は物足りない感じ。
1More Dual Driver ANC Pro:これまで出会ったなかで最高のノイキャン機能を搭載したイヤホンといえば、こちらのフレキシブルなネックバンドタイプのBluetoothイヤホン。ノイズを除去するパワーは素晴らしく、ロングフライトにも耐えられる長寿命バッテリーを搭載しています。航空機内のエンタテインメントシステムのANCにも対応。完全ワイヤレスイヤホンと比べるとかさばるし不便な気もしますが、とにかくノイキャン! という方は是非ご一考ください。
1More True Wireless ANC:ANC機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンをお求めの方は、こちらの商品も一考の価値あり。他のANCイヤホンと違い、地下鉄や飛行機で気になる帯域をしっかり低減します。適度なサイズと6セットのシリコンチップ、3セットのウィングを同梱しているのでどんな方でも自分に合った形に出会えるはず。THX認定(2020年9月)の音質はやや破擦音寄りですが、「子音は強めがいい」という方なら気にならないレベル。
1More Stylish True Wireless: 外耳道が小さめの方、またイヤホンがズレやすい方でもこちらの商品なら耳に合ったものが見つかるかも。複数のウィングとチップの中から好みのものを選び、軽量のシャーシと組み合わせれば、他の製品よりも長時間使用に耐えられるはず。バッテリー寿命も6時間半と十分。今回のテストでは、男声の低音が重く、若干ぼやけて聞こえました。それさえなければ、おすすめベスト3にランクインしていたかもしれません。
Beats Flex: Apple製品とペアリングできるお手頃価格のイヤホンをお探しなら、こちらもおすすめ。PowerbeatsやAirPodsよりも安いネックバンド式ですが、音はかなりいいです。低音は若干前のめり(ぼやけたり音割れすることはなし)ですが、フィット感は快適で操作感も文句なしです。バッテリーは12時間と長寿命ですし、首にかけて左右のイヤホンをマグネットで留めると自動で一時停止してくれる機能も便利です。欲をいえば、耐水性があり、耳にフィットしやすいウィングが付属していればよかったかな、と思います。
Jabra Elite Active 75t:本格的なトレーニングのおともにするなら、これがおすすめ。ベーシックな75tにあるものはすべて持っていますし、汗やほこりに強いIP57評価付き。
Master & Dynamic MW08:プレミアムなデザインのイヤホンといえば、これ。セラミックとステンレスでできたイヤホンシャーシは近未来的で、コンパクトながら重量感のあるメタル製の充電ケースもビルド品質の高さを感じさせます。ノイキャン機能も「最大」に設定しておけば低周波音をかなり効果的にカット。1回の充電で12時間駆動するバッテリーもいいですし、本体・充電ケースともにわずか15分で50%充電できるクイックチャージ機能は満足感が高いです。物理的なボタンはわかりやすいですが、ややボタンが小さめなので指の太い方は音量調節しにくいかもしれません。防水性IPX5対応で雨にぬれたり、軽く汗をかく分には心配ありません。
アンビエントリスニング機能で装着したまま会話もOK。公共の場で使用する際も安心です。音質は素晴らしいですが、価格相応という感じです。低音と高音は強めですが、オーセンティック感はありません。サウンドステージはハイエンドと比べると3D感に欠ける印象。マイクはクリアな通話音質を提供し風切り音を低減してくれますが、ついつい声が大きくならないようにサイドトーン(側音)は欲しいところ。予算に糸目は着けず、ラグジュアリーな外観がお好みの方にはおすすめです。
Samsung Galaxy Buds Pro: Galaxyデバイスが提供するすべての機能にアクセスしたい愛好家なら、これが最良のオプション。このイヤホンのメリットはSamsungデバイス間のシームレス接続。つまりSamsungアカウントにサインイン済みのデバイスとペアリングすれば、サインインしたすべてのSamsungデバイスと自動的にペアリングされます。マイク品質は風の中でも非常にクリア。音質も若干低音が重めながら、上々です。アンビエントアウェアネスモードはユーザーが話し始めると起動しますが、発話をやめて相手の話を聞き始めると15秒で解除されるので、ちょっと不便かも。
コントロールは再生/一時停止、トラック操作、通話応答にいつでもアクセス可能。ただし、ANCのオンオフ、Bixby、Spotify、音量調節は選択式になっています。イヤホンもケースもとってもコンパクトですが、付属のチップも小さいので、外耳道が広めの人はサードパーティのチップで調整する必要があります。ノイキャン機能は最小限で、密閉性も高くありません。
©2021 WIRECUTTER, INC. A NEW YORK TIMES COMPANY.
ナビゲーションリスト
【おすすめ1位】機能満載のワイヤレスイヤホン:Jabra Elite 75t 【おすすめ2位】Appleデバイスと相性抜群:Beats Powerbeats Pro 【おすすめ3位】5,000円未満の超お買い得ワイヤレスイヤホン:EarFun Free 2 ワイヤレスイヤホンはこんな人におすすめ! 機能満載の最強ワイヤレスイヤホン:Jabra Elite 75t あえて不満をあげるなら… 長期テストした感想 Appleユーザーに最適のおすすめワイヤレスイヤホン: Beats Powerbeats Pro 長期テストの結果 5,000円未満の超お買い得ワイヤレスイヤホン:EarFun Free 2 まだある! おすすめのワイヤレスBluetoothイヤホンカテゴリー
関連記事
ホット記事