2021年10月21日(本日)、イオンの電子マネーWAONが Apple Pay で使えるようになりました。全国約86万か所以上の店舗で、iPhone や Apple Watch を用いたタッチ決済ができます。
対応機種と動作環境は下記の通り。
新規発行手数料や年会費は無料ですが、Walletアプリから新規発行をする場合、1000円以上のクレジットチャージが必要です。新規発行手順の流れは、まずWalletアプリで「+ボタン」をタップし、「電子マネー」からWAONを選択。つづいて金額を選び「追加」をタップします。利用規約に同意した後、WAONアプリをダウンロードします。
「WAONカード」「G.G WAON」「ゆうゆうワオン」を所有している場合、iPhoneに読み込ませて使うことも可能です。
ちなみに、Walletアプリで新規発行後、WAONアプリで会員登録を行うと、「会員登録限定!いつでもポイント2倍」の特典の対象となります。ただし、Walletアプリで新規発行または電子マネーWAON会員未登録のWAONを読み取り設定した場合は特典付与の対象外となります。
チャージ方法は、WAONアプリ、現金、ポイントから選べます。なお、WAONアプリでオートチャージを設定すれば、残高が少なくなった場合に、指定のイオンカードから自動チャージされます。
WAONの強みは「ご当地WAON」と「ファミリー共有」の2つ。
ご当地WAONは、利用金額の一部をイオンが自治体などに寄付するというサービス。
新規発行の場合は、 WAONアプリを通じて、 159種類ある地域色豊かなご当地WAONを発行できます。 これにより、その地域に居住していなくても、 地域社会への貢献につながります。
ただし、ご当地WAONの地域ポイントなどの独自ポイントサービスは対象外となります。また、同社関係者によれば、すでにご当地WAONを所有している場合は、iPhoneへの取り込みができない、とのことです。
また、ファミリー共有の設定後に Apple Watch 単体でWAONを使えるのもポイント。家庭内でiPhoneを持たない子どもやシニアにWAONを使わせることが可能です。
例えば、Apple Watch を持つ子どもが親に対して、メッセージアプリ経由でチャージを頼むと、親側のiPhoneでチャージを行えます。当然、親がWAONアプリで決済額を把握できるため、使いすぎの防止にも繋がる(同社担当者)、としています。
WAONはこうした2点を強みとし、ライバルのnanacoに対抗する狙いもありそうです。
また、日本ではICカードを中心に電子マネーの普及が進みました。後にガラケーやAndroidスマホなど一部端末に搭載されたおサイフケータイの登場で、普及に拍車がかかりましたが、iPhone対応は多くのユーザーにとって悲願でもありました。
他国に比べ高いシェアを持つ国内のiPhoneだからこそ、今回のnanacoとWAONのApple Pay対応が今後のキャッシュレス決済を後押しする存在になると筆者は考えます。
Source:WAON
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