e☆イヤホンは、大阪の梅田駅や大阪駅に近いショッピングモール「梅田EST(エスト)」内に、「“イヤホン&ヘッドホンのマンモステーマパーク”と題した大型の新店舗「e☆イヤホン 梅田EST店」を10月27日11時にオープンする。その前日となる26日、内部を報道陣に公開した。
e☆イヤホン 梅田EST店梅田ESTは、阪急電車の梅田駅 3階南改札口より徒歩約3分、JRの大阪駅 御堂筋口より徒歩約5分の立地(住所:大阪府大阪市北区角田町3-25)。線路の高架下のスペースをショッピングモールとして活用しており、「e☆イヤホン 梅田EST店」はその2階にある。営業時間は11時~21時。目標年商は初年度約15億円を掲げている。
タイムマシンが運営している「e☆イヤホン」は、2007年に大阪・心斎橋アメリカ村で開店。2008年2月に日本橋でんでんタウンに移転し、2011年には秋葉原店がオープン。2014年7月には秋葉原店が店舗面積を約230%増床して拡大移転。2015年8月には名古屋大須店をオープンさせるなど、各地に積極的に出店。Webでの通販も手がけるほか、大規模イベント「ポタフェス」でも知られている(現在のイベント運営はポタフェス事務局)。
新たにオープンする「梅田EST店」は、店舗面積約640m2と、同社最大規模だ。JR大阪駅、御堂筋口から左手方向に進み、阪急デパートを抜けた先の高架下が梅田 ESTだ。1階に入ると女性向けのブティックが並び、「この先にイヤフォン専門店があるのかな」と若干不安になるが、奥へと進み、2階への階段を見つけると、すぐにe☆イヤホンの看板が目に入る。
JRの大阪駅、御堂筋口。左手方向に進むと……阪急デパートが目の前に。この建物内をまっすぐ進むと梅田ESTに辿り着く梅田ESTの入り口2階は奥まで、全てe☆イヤホンで占められており、中央口から入店するとすぐにズラリと並んだイヤフォンやヘッドフォンの棚が奥の方まで続いているのが見える。まず驚くのは、棚と棚の間隔が非常に広い事。リュックを背負った人が両側の棚で試聴していても、その間を通り抜けられるスペースを意識したという。快適に製品を体験して回れるだけでなく、高架下ながら開放的な雰囲気にも寄与している。
2階がe☆イヤホンだ棚と棚の間隔がとても広い中央口の近くには、e☆イヤホン限定モデルなどが並ぶほか、SkullcandyやBeats by Dr Dreといったデザイン性の高い、どちらかというとカジュアル層向けの製品が並ぶ。その奥には、ヘッドフォン、イヤフォン、交換ケーブルなどの棚が奥まで続いており、進んでいくとより高価なモデルが登場してくる。
棚には各社のヘッドフォン・イヤフォンがズラリ持参したプレーヤーなどで試聴できるケーブルの聴き比べも可能イヤーピースなどの周辺機器も充実している奥まで進むと、カスタムイヤフォンのコーナー。製品が用意されているだけでなく、くつろげる椅子や机も用意されており、カスタムイヤフォンファンが交流できるスペースにもなっている。今後、ここには耳型採取が可能なコーナーも常設する予定だという。
カスタムイヤフォンのコーナー同じく奥のスペースには、「PCオーディオ」と題したコーナーがあり、USB DAC搭載アンプや、室内向けの大型ハイエンドヘッドフォンなどが試聴できる。店舗の中央にはハイレゾプレーヤーや各種イヤーピース、ポータブルオーディオを持ち歩く際に便利なケース類も多数陳列されている。
PCオーディオコーナーUSB DAC搭載ヘッドフォンアンプの試聴も可能だユニークな展示としては、HTCのViveとPCを用意。VRコンテンツが体験できるようになっており、VRゴーグルを装着した状態で快適に着けられるヘッドフォンはどれか? を試着したり、VRにマッチする音のヘッドフォンを探すといった事も可能になっている。
HTCのViveとPCでVR体験もVR体験に最適なヘッドフォンは!?「e☆クリニック」では、イヤフォンの修理などを担当。また、ユニークな制度としてコンシェルジュカウンターも用意。自分に合った製品がわからないなど、様々な要望に対応できる体制も整っている。
e☆クリニック中古の買い取りや販売にも注力。中央口から反対側の奥にはハイレゾプレーヤーやヘッドフォンなどの中古品が用意されている。
中古販売のコーナーも非常に広い今後を見据えたコーナーとして「e☆スマホン」もレジの横に展開。auとソフトバンクの端末から、ハイレゾファイル再生に対応したものを販売しているほか、オンキヨー「HF Player」など、ハイレゾ再生対応アプリの使い方、楽曲の購入方法や転送方法なども案内。ハイレゾプレーヤーを購入しなくても、より身近にハイレゾ再生が楽しめる事を紹介している。
e☆スマホンコーナー同コーナーには、ギターアンプなどで知られるMARSHALLが開発し、日本では未発売のハイレゾ対応スマートフォンも参考展示。このコーナーで発売する予定は現時点ではないが、「将来的にはこのような、音楽再生にこだわった機能を備えたスマートフォンが増えていくだろうという、今後のスマートフォンの1つの形を実感していただくために展示している」とのこと。
その隣には、「e☆スマホン」のロゴを配したスマホも参考展示。「ゆくゆくは、e☆スマホンのハイレゾ対応スマホも販売したいという夢を描いた展示」という。
MARSHALLのスマホ(左)が参考展示されている。右は「e☆スマホン」のロゴを配したスマホMARSHALLスマホの背面梅田EST店の店長兼CLTマネージャーの山根直氏は、店舗のテーマとして掲げる“イヤホン&ヘッドホンのマンモステーマパーク”について、カジュアルからハイエンド、カスタムイヤフォンまで、最大級の品揃えを用意している事に加え、「イヤフォン、ヘッドフォンに詳しくないお客様にも、種類や方式などを知り、音を楽しみながら詳しくなっていただけるような設備を用意した」という。
梅田EST店の山根直店長その一例が、ヘッドフォン、イヤフォンの試聴機がズラッと並ぶ棚の上部。ヘッドフォン各部パーツの名称、イヤフォンのダイナミック型とバランスド・アーマチュア型(BA)の違いといった知識が、図入りで紹介されている。これを見ながら、実際にダイナミック型とBAのイヤフォンを聴き比べるといった事が可能だ。
さらにイヤフォンやヘッドフォンの歴史を紹介したパネルも用意。過去にどのような名機があったのかを知る事もできるようになっている。
試聴機棚の上に各部名称やユニットの方式などを説明するパネルがイヤフォンやヘッドフォンの歴史を紹介したパネル日本橋本店との棲み分けについて、山根店長は、「大阪を北と南に分けて考えた場合、北を梅田EST店、南を日本橋本店が担当するイメージになる」という。大阪だけでなく、例えば京都方面からは梅田EST店の方がアクセスしやすいなど、遠方からのアクセスも意識しているとのこと。
梅田EST店がターゲットとする客層としては、若者からお年寄り、カップルから家族連れまで様々な人が集まるスポットである事を踏まえ、「女性でも入りやすく、開放的で、くつろげる空間を心がけました。例えばカップルで、女性が服を買っている間に男性がここでイヤフォンをチェックしたり、自販機と椅子もありますので、買い物で疲れて休憩したい女性に休んでいただいて、ついでにイヤフォンを聴いていただくといった流れが生まれるようにしていきたい」という。
自販機や休憩スペースもあるさらに、「女性向けのお店が多い梅田ESTの中を通って来るのはちょっと気になる」という男性客向けには、店舗の奥に、外に直結している別の入口も用意しているとのこと。この入口から入ればマニアックな男性向けの製品のコーナーにすぐ行けるという作りにもなっている。
直接e☆イヤホンに入れる入り口も用意しているカテゴリー
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