ブラジル、サンパウロのインテルラゴスサーキットで14日(現地時間)、サンパウロGPの決勝レースが行われ、10番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトン(メルセデス)が59周目にトップに浮上し、そのまま優勝した。
サンパウロGPは金曜日に公式予選が行われ、土曜日に約100kmの予選レース(Sprint Qualifying)を行い、その結果で決勝レースのスターティンググリッドを決めるフォーマットが取られた。ポールポジションを獲得したのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)で、2番グリッドはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。フェルスタッペンとタイトル争いをするルイス・ハミルトン(メルセデス)は、公式予選結果抹消のペナルティを受け予選レースを最後尾スタートから5位でフィニッシュするも、決勝レースはパワーユニット交換のペナルティで10番グリッドからスタートすることになった。
決勝レースは71周。スタートでフェルスタッペンがボッタスを抜いてトップに浮上。4番グリッドからスタートしたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)はカルロス・サインツ(フェラーリ)とボッタスを抜いて、レッドブル・ホンダがワンツー体制を築いた。2台は後続を引き離しながら周回を重ねたが、6周目にセフティーカーが入りそこまでに稼いだ差はゼロに。そして2台のレッドブルに襲いかかる3位のポジションには7ポジションアップを果たしたハミルトンがつけていた。
10周目にレースは再開。ハミルトンはペレスに離されずついていき、18周目の1コーナーでオーバーテイクを決めた。しかし4コーナーで再びペレスが前に。2人の攻防は更に続き、19周目の1コーナーで再度ハミルトンが前に出ると、ペレスを確実に抑えて2位の座を確定させた。この時点でトップのフェルスタッペンとハミルトンとの差は約4秒。ここからハミルトンはスパートを掛けたが、その差が縮まることはなかった。
27周目にハミルトンが1度目のタイヤ交換を実施。フェルスタッペンは翌周にピットイン。コースに戻ると2人の差は1.5秒まで縮まっていた。ハミルトンの作戦が成功した形だ。2回目のピットインはフェルスタッペンが先で41周目。トップまで1秒以内の差まで詰めていたハミルトンは少し引っ張り44周目にピットインした。コースに戻ると2人の差は2.8秒。今回はフェルスタッペンの作戦が成功した。しかしハミルトンはフェルスタッペンとの差を一気に縮め46周目には1秒以内になった。
ここから2人は激しいバトルを展開。48周目にはサイドバイサイドで4コーナーに飛び込み、2台ともコースアウト。58周目には襲いかかるハミルトンをフェルスタッペンが巧ににブロックした。そして迎えた59周目。ハミルトンは1コーナーでフェルスタッペンの真後ろにつけると、4コーナーでトップに浮上。フェルスタッペンは抜き返そうとするも及ばず。これでハミルトンのトップは確定し、そのまま4戦ぶり、今季6度目の優勝を飾った。
2位はフェルスタッペンで、チャンピオンシップポイントは332.5ポイントとなりトップをキープ。ハミルトンは318.5ポイントで、その差は19から14に縮まった。
3位はボッタス。4位はペレス。ペレスはファイナルラップにハミルトンからファステストラップの1ポイントを奪い取る活躍をみせた。
コンストラクターズ(製造者=チーム)チャンピオンシップはメルセデスが521.5、レッドブル・ホンダが510.5となり、1ポイントから11ポイントに差が広がった。
アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーが9位、角田裕毅が15位でフィニッシュした。
次戦、初開催となる第20戦カタールGPは11月19日から21日の日程で開催される。
■サンパウロGP 決勝レース結果1. ルイス・ハミルトン(メルセデス)2. マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)3. バルテリ・ボッタス(メルセデス)4. セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)5. シャルル・ルクレール(フェラーリ)6. カルロス・サインツ(フェラーリ)7. ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)8. エステバン・オコン(アルピーヌ)9. フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)10. ランド・ノリス(マクラーレン)11. セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)12. キミ・ライコネン(アルファロメオ)13. ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)14. アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)15. 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)16. ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)17. ニキータ・マゼピン(ハース)18. ミック・シューマッハ(ハース)以上完走
--. ダニエル・リカルド(マクラーレン)--. ランス・ストロール(アストンマーチン)
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