ながら見をするにしろ、画質は良いに越したことはない。
自分の中で「ああ、けっこう違うものだな」と思ったのは、今年春に発売になった、ミニLED搭載の「12.9インチiPad Pro」を買ったときだ。
現在の映像作品にはHDR・Dolby Vision対応のものが多い。そうした作品を見る場合には、やはりコントラスト比が高く、発色の良いディスプレイである方がいい。テレビで有機ELやローカルディミング対応の製品を使うようになると、できれば「ながら見」のような環境でも、HDR表現が可能なデバイスで見たい、と思うものだ。
従来のiPadでも一応HDR再生はできるが、輝度の突き上げやコントラストはそこまで出ない。身近にあるものだと、有機ELを使ったiPhoneをお使いの方は、それらでぜひ、Dolby Vision対応の作品を見ていただければと思う。けっこう見栄えは違うものだ。
ミニLED採用のiPad Proは、その辺の違いをちゃんと感じられた。Webや普通の写真だけだと従来の液晶と違いがわかりづらいが、HDRコンテンツを見る・扱う人なら、使ってみて損はない。
というわけで、今年は春以降、iPadを買い替え、ミニLEDでHDRコンテンツを見るのに慣れてしまった。
そこにやってきたのが、14インチMacBook Proだ。
正直なところ、性能については、筆者にとってはM1で十分だと感じる。性能が高いに越したことはないとはいえ、マイナス点もある。
だが、ミニLEDの画質はやはり、いい。同様に音もいい。インターフェースが多数あるのも、やっぱり便利だ。普段はハブなどでカバーしていたとはいえ、そりゃあやっぱり、SDカードスロットやHDMI、USB-Cが3つあるのは楽でいい。充電中なのがLEDでわかるのも、当然なことではあるのだが、ありがたい。
MagSafeが復活。ケーブルに電源状況が出るのはやっぱり便利だとはいえ、安い買い物ではないのですぐには手を出さなかった。日常困っていたかというと、そうではないからだ。
「うーん」と迷っているうちに入手困難になり、「まあ、ご縁がなかったということかな」と思い落ち着いたのだが、それがいきなり変わることになる。
11月半ばのこと、アップルストアに在庫があるのを発見“してしまった”。
職業柄、ここから市場がどうなるかは読めていた。現在の半導体不足はかなり深刻であり、アップル製品の供給も厳しくなっていく。年末に向けて製品が足りなくなり、納期が再び伸びることは容易に想像できた。実際年末の今は、注文してから納入まで3週間くらいかかる。
納期が厳しくなるなら、今買うべきではないのか。そう考え、結局購入に至ったわけだ。まあ、今使っている機材の下取りだとか、その辺を勘案した上でのことだが。
「いろいろいうけど、要は衝動買いなんでしょ?」
……みなさんみたいにカンのいい人は嫌いだよ。
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