街中で発熱している人を見つけたらアラートを出してくれるスマートグラスと連携するシステム「Feevr」が3月26日に発売された。この画期的なメガネは米国のX.Labs社とVuzix社のコラボ製品だ。X.Labs社は、もともと「SWORD」と呼ばれる、武器を検知するシステムを開発した企業である。今回、スマートグラスと拡張現実(AR)技術を提供するVuzix社と提携し、Feevrと連動する「Vuzixブレードスマートグラス」を100個出荷するよう注文を出した。
Feevrはモバイルプラットフォームであり、高精度のサーマルイメージング(熱画像)カメラとAI(人工知能)を搭載したモバイルアプリを、アンドロイドのデバイスに統合している。このノンコンタクト(非触式)ソリューションは、設定された値よりも体温が高い人を発見すると、周りには分からないよう、こっそりとアラートを送信する。新型コロナウイルスのような感染症の検出には、発熱が最も分かりやすい指標の1つとなるため、Feevrを使えば、感染者を効率的に特定することが可能になる。ウイルスという強力な武器を体内に持ち運ぶ人を検出するシステムとしては、SWORDと同じだといえる。ウイルスの場合は、隠し持っている人自身が自分では気づいていない場合が多いため、本人にとっても早期の検出が重要だ。
Vuzixスマートブレードグラスは、人間の視野に直接情報を映し出す「ヘッドアップディスプレー(HUD:ハッド)」という技術を使っており、ユーザーはリアルタイムでメガネに表れるアラートを確認できる。X.Lab社の創設者兼CEOのバリー・オーバーホルツァー氏は、このUD技術を次のように説明する。「Vuzixブレードは透明な画面のようなものを提供する。顧客は視界を保ったままで、Feevrソリューションから送られるリアルタイムのアラートを受信できる」。HUD技術が普及すれば、情報を確認するためにスマホ画面に目を移す必要がなくなりそうだ。Vuzix Blade Selected as the Smart Glasses Companion for X.Labs' New AI Screening and Temperature Detection System Feevr
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