■メイキング:https://youtu.be/1A8XH1h-6Vk
〈写真左〉美術のつり革(手前)とCGのつり革を併用 〈写真右〉回転台で被写体を回転させ、複雑なカメラワークを組み合わせることにより新しい表現に挑戦
グリーンバックでは抜きにくい金網を美術として使用して撮影
〈写真左〉美術の手すりへのライティングの映り込みも自然な形で撮影可能 〈写真右〉事前に作成したCGを、現場にて色味やエフェクトの濃さの微調整を行い投影
撮影エリアの背面及び側面を囲う、背景となるLEDディスプレイ。その両サイドと天井の環境照明LEDディスプレイは情景が被写体に及ぼす効果を演出し、映像にリアルな質感をもたらす
今回の制作は、AOIPro.とヒビノが、最新鋭の撮影技法である「インカメラVFX」によるバーチャルプロダクションを活用した映像作品の創出を目指し、企画した協働プロジェクトからスタートしました。インカメラVFX撮影は、リアルとバーチャルの境界を極限まで消す「リアルさの追求」が、完成度のカギとなります。準備期間では、ヒビノが提供するバーチャルプロダクションスタジオ「HibinoVFXStudio」にて複数回のテスト撮影を実施。照明、美術、映像など各セクションが試行を繰り返し、知見を掛け合わせる場となりました。十分な検証を重ねワークフローを確立したことで、本番ではカット数の多い撮影を2日間で撮り終えています。LEDディスプレイの前で回転台を使用したり、グリーンバックでは背景の合成が難しい細かい金網を美術として使用するなど、インカメラVFXならではの表現に挑戦。LEDディスプレイに映すCGを変更することにより、シーンの切り替えをワンカットで見せる部分も見どころの一つです。また、AOITYOグループのAOIPro.とTREEがバーチャルプロダクション制作体制を築き連携することで、よりシームレスな映像制作を実現しました。撮影はTREEのスタジオMediaGardenにて実施。CRANK事業部は撮影機材の提供、LUDENS事業部とREALIZE事業部は3DCG制作とバーチャルプロダクションを監修、DIGITALGARDEN事業部がグレーディング、オンライン編集、MAを担当しました。LUDENSとREALIZEは企画から参加し、バーチャルプロダクションならではのエフェクトを効果的に表現できるよう監督や各スタッフらと連携。リアルタイムでの描写となるためシーンの最適化とクオリティの担保に努めました。今後も、バーチャルプロダクションなどの新技術を積極的に取り入れ、革新的な映像制作にチャレンジしてまいります。
■Vaundy(バウンディ)について現役大学生21歳。作詞、作曲、アレンジを全て自分でこなし、デザインや映像もディレクション、セルフプロデュースするマルチアーティスト。2019年春頃からYouTubeに楽曲を投稿し始め活動を開始。「東京フラッシュ」「不可幸力」など、耳に残るメロディーに幅広いジャンルの楽曲を発表すると瞬く間にSNSで話題に。日本テレビ「バズリズム02」“今年コレがバズるぞ!BEST10”1位を取得、現在YouTube、サブスクリプショントータル再生数が10億回を突破するなど、サブスク令和時代の象徴的な存在として注目を集める。これまでに開催したライブは全て即完。アーティストからの注目度も高く、コラボレーションにも積極的に取り組む。その波は海を越え、LAUVからオファーを受けグローバルリミックスアルバムへ参加、グローバルチームにて制作された「不可幸力(GlobalDanceVideo)」が世界的なカルチャーサイトNownessにピックアップされるなど、国内外での活動も積極的に行う。リリース楽曲は長期にわたりチャートイン。CM、ドラマなど各方面で、タイアップ曲に多数起用されている。耳を捕らえ一聴で癖になる天性の声と、破格の才能を感じさせるジャンルに囚われない幅広い楽曲センスで、ティーンを中心にファンダムを急速に拡大中。<Vaundyのコメント>MIZUNOCABBAGEのつくる唯一無二のCG世界観と、その彼の世界に飛び込むためのバーチャルプロダクションテクノロジーでの新たな挑戦に注目してほしいです。新しいテクノロジー、ということで本当に大変そうだったけれど...!そのおかけでとても密度の高い見応えのある作品に仕上がっているので、色々な観点から楽しんでもらえたらいいなと思ってます。<監督MIZUNOCABBAGE氏のコメント>人の不幸を娯楽コンテンツとして見ていませんか?という人々への警告をテーマにMVを制作しました。昨今SNSで人の不幸や災難を目にする機会が増えました。しかしそれを簡単に流し見したり、コンテンツとして消費してしまうことがあるように思います。自分でも無意識でそういう見方をしてしまうことがあります。そんな自分や人々に対する警告です。あえて抽象的な表現にしているので、MVを見ている方々に考察してもらい、色んな想いを感じ取ってもらえると嬉しいです。バーチャルプロダクション技術を使用するにあたり、複雑なストーリーを演出する上で、どうすれば最適な使い方をできるのか最初は苦戦しました。その後、何度もテスト撮影を繰り返し研究したことで、今までになかった表現や独特な世界観を演出することができました。この技術にはまだまだ可能性を感じますね。<スタッフ>【AOIPro.】エグゼクティブプロデューサー:山田博之、鈴木佳之 プロデューサー:芝村至、重信弓月 ビジネスプロデューサー:平岡淳也 プロダクションマネージャー:小山田将大、城戸尚子、小野遥香 メイキング:川本真大【TREEDigitalStudio】バーチャルプロダクションスーパーバイザー:平嶋将成 Unrealアーティスト:LUOMENGYUAN Unrealエンジニア:根岸雅人 CGプロデューサー:山田悠生、石ヶ谷宜昭 スタジオスタッフ:MediaGarden 撮影チーフ:古賀達朗 撮影サード:村中海斗 オンライン:吉田宙矢 グレーディング:井口美音 MA:奥村宏貴【ヒビノ】エグゼクティブプロデューサー:芋川淳一 コーディネーター:菊地茂則 InCameraVFXコーディネーター:瀧田稔久 Unrealオペレーター:渡邉真之輔 disguiseオペレーター:武田優子 RedSpyエンジニア:内藤孝寛 ビデオエンジニア:小林立幸 LEDエンジニア:加藤慎二郎クリエイティブディレクター:Vaundy 監督:MIZUNOCABBAGE 助監督:吉原通克 スタイリスト:佐藤純志 ヘアメイク:スズキミナコ、ナリタミサト 特殊メイク:快歩 コレオグラファー:吉開菜央、横山彰乃 カメラマン:小針亮馬 撮影セカンド:永田裕資 特機:渡邉拓也 DIT:山口武志 照明技師:西ケ谷弘樹 照明チーフ:井出亘 美術デザイナー:秋葉悦子 仕掛け:岸浦敏雄 ワイヤーアクション:小池達朗 キャスティング:石垣光代■各社概要<AOIPro.について>1963年の設立以来、テレビCM制作を中心とした映像プロダクションとして国内で業界トップクラスの地位を確立。年間約1,000本の広告映像制作に加え、映画やドラマの制作も行っています。グループ内に企画、演出、プロデュース、3DCG制作、最新機材を備えた撮影スタジオやポストプロダクションなど、映像制作に関わるリソースを完備しています。代表者 | 代表取締役社長潮田一 |
本社所在地 | 東京都中央区銀座8-15-2 銀座COMビル8-10F |
設立 | 1963年10月25日 |
資本金 | 1億円 |
URL | https://www.aoi-pro.com/jp/ |
代表者 | 代表取締役社長 足立晋一 |
本社所在地 | 東京都渋谷区広尾5-6-6広尾プラザ8F |
設立 | 2021年1月4日 |
資本金 | 1億円 |
URL | https://www.tdsi.co.jp/ |
代表者 | 代表取締役社長日比野晃久 |
本社所在地 | 東京都港区港南3-5-14 |
設立 | 1964年11月13日 |
資本金 | 17億4,865万円 |
URL | https://www.hibino.co.jp/ |
カテゴリー
関連記事
ホット記事