TVアニメ『鬼滅の刃 遊郭編』 (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『鬼滅の刃』TVアニメ2期となる「遊郭編」が、2021年12月5日からフジテレビ系で放送されます。「無限列車編」の放送を見ながら、「遊郭編」を心待ちにしているファンは多いのではないでしょうか。「遊郭編」には、激闘が繰り広げられた「無限列車編」から一変、ギャグシーンも多くあります。【画像】原作で予習を「遊郭編」収録巻「遊郭編」から、映像化が楽しみな、思わず笑ってしまうシーンを選びました。音柱・宇髄天元に神だと言い張られたり、女装したり……。炭治郎たちが巻き込まれる爆笑ワールドが楽しみです。※この記事では、まだアニメ化されていないシーンの記載があります。原作マンガを未読の方はご注意ください。●炭治郎、頭突きで煉獄父をKO! 炭治郎が煉獄家に訪れた時に、なかなか笑えるシーンがあります。杏寿郎の遺言を伝えに来た炭治郎に、父親の煉獄槇寿郎(しんじゅろう)は「どうせ下らんことを言い遺しているんだろう」と決めつけ、さらに「くだらない…愚かな息子だ杏寿郎は!!」と罵りました。 その上、槇寿郎は炭治郎に「”日の呼吸”の使い手だな?」と言いがかりをつけ、暴力を振るいます。さすがの炭治郎も激怒し、つかみ合いのケンカが始まりました。 槇寿郎は酒びたりとはいえ元柱。炭治郎に圧倒的な強さで殴る蹴るの暴行を働きます。しかし、杏寿郎をバカにされた炭治郎はなんと頭突きで対抗! 槇寿郎をノックアウトしてしまいました。 真面目で優しい炭治郎は、槇寿郎を気絶させてしまい落ち込みます。 煉獄さんの弟・千寿郎(せんじゅろう)にお茶を出されても、真っ青な顔で礼を言うのがやっとです。この時の炭治郎の顔は「作品が違う?」と勘違いするほどにコミカル。落ち込みつつ謝っています。「ああ…ありがとう ごめんね本当に お父さん頭突いちゃって…大丈夫だった?」 この頭突きは、単行本のおまけで「ねじ式 頭突き」とネーミングされています。「命中率は下がるが威力は上がる」というコメントと、とても必死な頭突きをする炭治郎のイラスト付きでした。 いくら元柱の槇寿郎でも、まさか強烈すぎる「頭突き」が来るとは思わなかったでしょう。悲しいいさかいでしたが、驚きの「頭突き」で終了し、読者に息抜きの笑いを提供しました。●俺は祭りの神だ! 炭治郎たちは音柱・宇髄天元と遊郭に潜入することになりました。出発する前に天元が炭治郎たちに言い放ったセリフが爆笑ものです。「いいか? 俺は神だ! お前らは塵(ごみ)だ! まず最初はそれをしっかりと頭に叩き込め!! ねじ込め!! 俺が犬になれと 言ったら犬になり 猿になれと言ったら猿になれ!! 猫背で採み手をしながら俺の機嫌を常に伺い 全身全霊でへつらうのだ」「そしてもう一度言う 俺は神だ!!」 果たして、天元はなんの神なのでしょうか。真顔で問う炭治郎と対称的に、善逸は「とんでもねぇ奴だ…」と蒼白になっています。「派手を司る神…祭りの神だ」 キメ顔で言い放つ天元に、伊之助が自己紹介します。「俺は山の王だ」 もう善逸もツッコミを諦めた時、天元が言い返しました。「何言ってんだお前…気持ち悪い奴だな」 これには善逸も顔が変わる勢い。内心で「いやアンタとどっこいどっこいだろ!! 引くんだ!?」と考えています。 実はこの直前、炭治郎たちは上司である天元に逆らっていました。天元が「俺は神だ」と言い張るのも、おそらくは炭治郎たちに対して上下関係をしっかり意識させるためでしょう。鬼狩りという厳しい任務では、部下が命令に従わなければ大問題です。 これからのつらい任務の前に、場が和む名シーンです。●女装大作戦、美少年がいるのに… 遊郭に潜入する手段として、天元が選んだ方法は「女装」です。炭治郎たち3人はお化粧され、髪もリボンで結ばれ、着物も着替えさせられました。 それぞれ「炭子(すみこ)」「善子(ぜんこ)」「猪子(いのこ)」と名付けられたその姿はあまりに残念です。頬には丸い紅、平安貴族のような麻呂眉、そして濃い口紅。売りつけられた女将さんに「不細工な子たちだね……」と言われてしまうほどです。 それでも天元の色男ぶりのおかげで炭治郎が売れ、伊之助も本来の美貌を見抜かれて引き取られました。「『荻本屋』の遣手(やりて)… アタシの目に狂いはないのさ」 遣手とは遊郭で遊女たちをとりまとめる人を指します。この遣手の女性、確かに伊之助の美形っぷりは見抜いたのですが、伊之助が男だとまでは分からなかったようです。目に狂いはないといいつつ、肝心なポイントを外していて笑いを誘います。 最後は善逸です。伊之助が売れて、残った自分に注がれる冷たい視線に思わず漏らした心の声が爆笑もの。「やだ アタイだけ 余ってる!!」 善逸はいつの間にか内心で「アタイ」と言い始めるノリの良さです。「遊郭編」の激しい戦いの前に、女装した炭治郎たちの起こす騒ぎは笑いを誘います。* * *「遊郭編」には上弦の鬼も登場してさらに戦いが激しくなり、つらく感じるシーンも多くあります。しかし、ところどころで差し込まれる笑いのおかげで気が楽になるでしょう。笑いと涙のテンポの良さも、『鬼滅の刃』が大人気になった一因ではないでしょうか。※煉獄の「煉」は「火+東」が正しい表記
マグミクス編集部
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