提供:オンキヨー
最近、本当によく耳にするようになった “ハイレゾ”。詳しい解説を読んだことはあるが、イマイチよく分からない。だけど、実際に家電量販店でデモを聴いてみて驚いた。チープな表現かもしれないけど、とにかく音がイイ。広がりというか深みというか、とにかく違う。これなら、みんなが勧めるのもよく分かる。
こんなの一度聴いたら元の音に戻れないよ。ということで、ひさびさに音楽プレーヤーを買おうかと思い立ったのだが、いざ検討し始めると、ちょっと迷いが出てきた。その最大の理由は…
「ふたつ持ちたくない!」
これまで、音楽はスマホで聴いていた。常に持ち歩くスマホだからこそ、それでちょうどよかった。でも、プレーヤーを買うと、スマホとプレーヤーふたつを持ち歩くことになる。もちろん充電もふたつ。そんなのメンドクサイ。
どうしようかと悩んでいたところ、なんだか気になるモデルの噂が。どうやらオンキヨーがスマホを発売するらしい。オーディオメーカーのオンキヨーが出すのなら、音はイイに違いない。これは気になる!しかも、発売記念キャンペーンでは、ハイレゾ音源が20曲分もらえたり、さらに抽選で200曲分が当るとか。これは、プレーヤーと音源を一度に手にできる絶好のチャンスだ。
早く実際に見てみたい。そんなことを思っていたら、ひょんなことから手にする機会を得た。それがこのオンキヨー初のスマホ「GRANBEAT(グランビート) DP-CMX1」。触ってみて、とにかくしょっぱなから驚かされた。
これってスマホだよね、とあらためて確認したくなるほど質感がスゴい。以前、量販店で手にしたオンキヨーのデジタルオーディオプレーヤー「DP-X1A」のような、金属ならではの感触が手に伝わり、もう持っただけでイイ音を聴かせてくれそうな雰囲気だ。
ボリュームもプレーヤーと同じダイヤル式。スムーズな動きに、オーディオ機器らしさを感じる。
端子は、充電用のmicroUSBが下にあり、上部にはふたつ。そのうち片方はイヤホンジャック。これは分かる。一般的なスマホにも付いているやつだ。もうひとつは “バランス端子” というモノらしい。3.5mm端子(イヤホンジャック)ではどうしても出てしまう左右の混線を排除できる接続方式用の端子とのこと。近年はポータブルオーディオでも備わりはじめた端子だそうで、ハイレゾを聴くようになり、さらに音にもこだわりたくなったときには活躍してくれそうだ。もちろん、すでに音質には並々ならぬこだわりを持っている人にとっては、これを選ぶ重要なポイントになるに違いない。
とにかく見た目は、高級オーディオプレーヤーそのもの。でも、いざ電源を入れてみて分かった。やっぱりこれ、スマホだ。だってほら、画面は見慣れたAndroidのそれだから。
Googleの検索バーもあるし、電話アイコンもある。しかも、動きはヌルヌルサクサク。これ、スマホとしても高性能なんじゃないの。
オーディオ機能はどうなんだろう。再生ボタンらしきアイコンをタップしてみた。プレーヤーアプリが立ち上がる。これまで使っていたアプリとさほど変わらないかも。
さっそく、イヤホンを挿して聴いてみよう。曲はハイレゾのチャイコフスキー。
おおぉ…
ちょっとゾクッとした。そうそう、これだよハイレゾって。以前試聴した「DP-X1A」に近い雰囲気だ。スゴい…。
ひとしきり堪能しつつ、何ができるのかいろいろアプリをいじってみる。右下には「EQ」と書かれたボタンが。これおそらくイコライザーだよね。
タップしてみると、やっぱりイコライザーだった。でも、どういう設定にすればいいのかなんて分からないよね。なんて思っていたら、どうもあらかじめジャンルに合わせたセッティングも入っているらしい。これは助かる。
他には何ができるのか…。おっ、“アップサンプリング” 機能も付いてる。これって、今持っているMP3もいい音にしてくれる機能だ。
いきなり音源を全部ハイレゾに買い換えられるわけではないから、これはうれしい。なぜなら「せっかくの高機能もMP3じゃ台無しになるなぁ」と思っていたから。これがあれば、今までコツコツ増やしてきた曲も、いい音で聴ける。ますます欲しくなってきた。
そしてもうひとつ気になったのが“スタンドアローンモード”。Wi-Fiや通話、データ通信、さらには画面もオフにして純粋に音だけを楽しめるモードらしい。
「GRANBEAT」が持つパワーをすべて音につぎ込み、よりイイ音を楽しめる。これってピュアオーディオの発想だ。実際に試してみると、その違いはすぐ分かった。これはぜひ、自宅で静かな環境で、ヘッドホンで楽しみたいかも。
しかもこのモード、画面上部から下にスワイプすると現れる通知画面で簡単に変更できる。使い勝手もよく考えられている。
あと地味にうれしいのが、ホーム画面の背景が、今聴いている曲のジャケットに変更されていること。なんか、音楽を聴くために作られたスマホって感じがする。
ハイレゾの曲だって、スマホだからサクッと販売サイトに行ける。
通信量が気になるからダウンロードはWi-Fi接続時にしようかとは思うけど、「e-onkyo」などのサイトで買った曲も、落としたらそのままアプリに表示される。この手軽さもスマホならではだよね。
通話だって問題なし。SIMフリーだから、好きな通信キャリアを選べる。格安SIMだって使える。毎月ムダに支払っていた携帯料金。いいかげん見直さなくてはと思っていたので、ちょうどいいかもしれない。
そして驚かされたのがカメラ性能。普通に撮れればいいかなと思っていたんだけど、これ4K動画も撮れるらしい。スマホとしても高性能だなんて、ちょっと意外だったかも。
これまで、スマホは流されるまま2年に一度のペースでその時の最新機種に買い換えてきた。音楽もスマホで聴けばいいやと思っていた。
でも最近、格安SIMもいいぞという話を聞いたりして、携帯代ももったいないしと思っていたんだけど、あまり知られていないスマホってどうなんだろうと躊躇していたことも事実。
そんな中、知ってしまったハイレゾの高音質。とはいえ2台持ち歩きたくない。結局、いつもどおり、2年経ったら買い替えかなぁ、なんて考えていたタイミングでの「GRANBEAT」の登場は、何かのお告げなのかもしれない(笑)。
でもこれなら、どんな最新スマホと並べても遜色ないどころか、みんなからも注目されるほどの質感だし、持っていて、触って、ちょっとうれしくなるほどの所有感もある。なにより、いつもいい音を楽しめる。常に音楽を聴いていたいからこそ、スマホも音で選びたいと思っていたから、まさにうってつけだ。
ハイレゾ時代のスマホ選び、その最適解は「GRANBEAT」なのかもしれない。
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(取材・文/&GP編集部 エンドウヒデカズ 写真/園田昭彦)
ナビゲーションリスト
理由① スマホらしからぬ質感の高さ 理由② ハイレゾを存分に楽しめるオーディオ機能 理由③ 専用プレーヤーとしても使える 理由④ 格安SIMで携帯料金を安く抑えられる 理由⑤ カメラ機能も充実カテゴリー
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