皆さんは「Among Us」というタイトルをご存じでしょうか?
本作はInnerslothが開発したPC/iOS/Android向けの、4~10人で遊べるオンラインゲーム。内容を簡単に説明するならば宇宙を舞台にした「人狼」ゲームといったところです。PC(Steam)では4.99ドル、モバイル版は基本無料でプレイすることができます。
2018年にリリースされた本作は、殆ど無名のゲームでしたが、今年になって有名配信者がプレイしたこと等がきっかけとなり、突如ブームが巻き起こりました。現在では、同時接続者数やTwitchの視聴者数で上位にランクインするゲームとなっています。
あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してください日本でも有名ゲーム実況者や人気VTuberがプレイしたこともあり、知名度がアップしてきている本作ですが、先日公式が日本語への対応を発表しました。
12月16日にNintendo Switch版が配信され、こちらは日本語対応です。12月16日時点では、日本語でのチャットが可能なのはNintendo Switchで遊んでいるプレイヤー同士のみです。
本記事ではSteam版のプレイ体験を元に「Among Us」のルールや魅力をご紹介します。
関連リンク:
Among Us(Steam)
Among Us(My Nintendo Store)
■宇宙を舞台にした人狼ゲーム
まず本作のルールや流れを簡単に説明しましょう。冒頭でも触れた通り、本作は宇宙を舞台とした人狼ゲーム。プレイヤーは宇宙船の船員である「クルーメイト」と、彼らに紛れ込んだ「インポスター(詐欺師)」の2陣営に分かれます。人狼で言うなら、クルーメイトが村人に、インポスターが人狼です。
本作はアクションのフェイズと、議論や投票のフェイズが存在します。アクションフェイズでは、クルーメイトは船内でタスクをこなしつつ、誰かが怪しい動きをしていないかをチェックし、インポスターはタスクをこなすふりをしながらサボタージュ(妨害工作)やクルーメイトの殺害を狙うことになります。
死体の発見を誰かが報告したり、緊急ボタンが押されたりすると招集がかけられ、アクションフェイズが終了し、議論の時間となります。その後、各プレイヤーはアクションフェイズでの各プレイヤーの行動や議論を踏まえ、疑わしいプレイヤーに投票。得票数の多かった一人を追放することになります。
クルーメイトは投票によってインポスターを全員追放するか、タスクを全てこなせば勝利。インポスターはクルーと同数になる他、後述する一部のサボタージュをクルーメイトがこなせなかった場合も勝ちとなります。
と、こんな風に本作は進行していきますが、これだけでは何が何だか分からないと思うので、以下でもう少し詳しく説明したいと思います。
■鍵を握るのはタスクとサボタージュ
アクションフェイズで重要になるのがタスクです。クルーメイトは、マップに表示されるタスクをこなし、船の修理を進めていきます。タスクはミニゲームのようになっており、配線を直すものや、指定されたパスコードを入力するものなど様々なのものが存在します。ミニゲームの内容はシンプルで、ミスをすることはまずありませんが、問題となるのは視界が奪われる点。タスクをこなしている間は接近を許しやすく、インポスターにとっては殺害のチャンスです。
とはいえ、クルーメイト側がタスクを全てこなしてしまえばインポスターを追放せずとも勝利となるため、基本的にはどんどんタスクを進めていきたいところです。注意したいのは孤立することで、一人で行動していれば狙われやすくなりますし、アリバイを立証してくれる人が少なくなるので議論で不利になりがちです。
一方、インポスター側は、サボタージュ(妨害)を実行することができます。サボタージュではライトを消して視界を奪ったり、ドアを封鎖して移動を妨害したりすることで、クルーメイト側を妨害したり、殺害のチャンスを作ることができます。
特に強力だと感じたのは、酸素妨害や原子炉に対する妨害。複数人で対処しなければならず、時間内に操作しなければインポスター側の勝利になります。この2つのサボタージュはクルーメイト側に対処を共用できるのでタスクの進行を遅らせることができますし、2人で操作する関係上、誰かが孤立する状況を作り出すことも可能です。また、死体の発見を遅らせる目的で使用することもできます。尚、サボタージュは使用後にクールタイムがあるので的確に使用したいです。
また、インポスターのみが行える行動として、船内の至る所にある通気口に隠れたり、通気口間を移動できる「VENT(ベント)」が存在します。待ち伏せに使ったり、殺人現場から逃げたり、アリバイを作ったりと様々な場面で役に立ちます。
アクションフェイズの流れや、できること自体はシンプルですが、人狼特有の心理戦が加わることで、宇宙船内は常に緊張感あふれています。
クルーメイトはなるべく早く自分の身の潔白を証明しつつ、怪しい人物がいないかをチェックする必要があります。また、インポスター側はクルーメイトに溶け込みつつ、ばれないように誰かを殺害しなければなりません。
そのため、多くの場合、クルーメイトは積極的にタスクやサボタージュを解決しようとしますし、インポスターはタスクをこなしているフリをしたり、自分の起こしたサボタージュに自ら対処し、クルーメイトに紛れこもうとします。
クルーメイトをプレイする際は、誰が味方で誰が敵かわからない船内で、誰かのちょっとした動きにも敏感になってしまうこともしばしば。逆にインポスターでプレイする際は、自分が疑われていないか、自分を疑っている人間をアリバイを作りつつ殺せないか等を終始考えることになります。
■議論での心理戦が本作の醍醐味
さて、アクションフェイズは誰かが死体を発見して報告するか、緊急ボタンを押すことで終了し、前プレイヤーが招集されて議論フェイズへと移行します。注意したいのが、インポスターでも招集をかけられること。殺害したインポスターが第一発見者を装って招集をかけていることも少なくありません。
誰かが殺されていても、その死体を発見しない限りは報告できない点にも気をつけなければいけません。前回の会議から時間が空いたり、誰かの姿を見かけないのであれば緊急ボタンを押すことも重要です。緊急ボタンを使用すると死体が消えてしまい、犯行現場がどこか不明になってしまいますが、使用せずに第2被害者を出すよりはずっとマシです。
議論フェイズは本作の肝ですが、大人数でのコミュニケーションなので、当然プレイする人によって話し合いの進行や内容は異なってきます。筆者は仲間内でプレイしているのですが、メンバーによって各人の性格や他のゲームの上手さなどまで考慮してガチガチに議論を進めることもあれば、キャラになりきってロールプレイをしつつ議論をすることもあります(笑)。
とはいえ、多くの場合、各プレイヤーが、自分が何をしていたか・誰がどこにいたか・誰が怪しいと思うかといった情報交換を行ないながら、誰がクルーメイトで、誰がインポスターかを探り合う心理戦をしていくことになります。
また、殺されたプレイヤーには発言権はありませんが、議論を眺めることは可能となっています。自分を殺した相手が誰かに罪を擦り付けているのを見るのも、それはそれで楽しいです。
■仲間内で是非プレイして欲しいゲーム
本作はロビーでキャラクターの色や服装もカスタマイズが可能な他、ホストプレイヤーはルールを変更することもでき、集まった面子の実力に合わせた細かい設定も可能です。設定可能なルールは、視界の広さや、議論や投票の制限時間、1人当たりの緊急ボタンを押せる回数など。また、広さやギミックの異なる3種類のマップを選択することもできます。
本作の魅力は、人狼ゲームの面白さを活かしながらもつつ、シンプルで手軽なゲームに落とし込んでいるところでしょう。ワンプレイが長くなりがちな人狼ですが、本作は10数分で決着がつきますし、アクション要素があるため展開がワンパターンになり辛く、リプレイ性もかなり高い印象です。
また、人狼と異なり、インポスターを追放しなくても、タスクを終わらせれば勝つことができる点もマンネリ化しない要因ではないでしょうか。
ネックとなるのは、友人がどれだけ集められるか。4人からのプレイが可能ですが、やはり6人以上は欲しいと感じました。筆者としては6人でインポスター1人、8人以上でインポスター2人がちょうどいいバランスに感じます。
本作は今後日本語に対応することで、海外のように日本でも大ブームになる可能性も秘めているゲームですし、チャットが日本語に対応すれば野良でも遊びやすくなるかもしれません。なにより、安価なゲームなので友人も誘いやすいはず。皆でゲームをプレイする危害が増える年末年始に、是非プレイしてみてください。
© Innersloth LLC
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