MOONDROPより発売されている完全ワイヤレスイヤホン「Sparks」をレビューします。製品名に「Sparks(火花)」とあるように弾けるような音が特徴です。Bluetoothコーデックの「aptX Adaptive」にも対応しています。
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MOONDROPSparksには3種類のカラーバリュエーションがあり、自分が着る洋服に合わせることができます。「紫」と「ピンク」はインナーカラーなどを入れている方にオススメです。特に、女性の間で流行っている地雷系・量産系ファッションなどと組み合わせるとなお良さそうです。
筆者が購入したのは「黒」です。黒×金のケースは高級感があります。
本体には「月」と「星」がそれぞれ左右に刻印されており、その周りには流れ星を連想させるであろう模様があります。筆者はこの幻想的というか、ファンタジックなデザインがたまらなくすきで、他の完全ワイヤレスイヤホンを見ても「なんか違うな……」と思うことがちらほら。
付属品はマニュアル、イヤーピース、Type-Cケーブルです。
初回起動時に限り、ケースからイヤホン本体を取り出すと自動でペアリングモードになります。購入してから余計な手順を踏むことなく、すぐに使えるのは利点です。
完全ワイヤレスイヤホンの中には、ケース本体のボタンを押すことでペアリングモードになるタイプの物もあるのですが、いかんせんめんどうです。ところが、このMOONDROP Sparksは「イヤホン本体を長押しすることでペアリングモード」に切り替わります。これがかなり使いやすい。筆者は色々な端末を持っているため、新規でペアリングすることが多いです。そのたびに「ケースのボタンを押す」のが不満で仕方有りませんでした。そんな不満もこの方式で解決。手間が省けます。
操作方法は画像の通り。
試聴に使用したスマホはLGWING
さて、気になる音質ですが、MOONDROPは伝統的に「中高音に力を入れたチューニング」をしており、女性ボーカルのやピアノが綺麗に鳴ることで定評があります。それなら低音はどうなんだ?という話なのですが、アタック感がそこまで強くなく聴きやすいです。パンチが足りないのか?と言われたらNO。低音が弾けるような感じで、まさに「火花」を想起させます。いうなら「美音系にややドンシャリ感を加えた音」です。
音質に関する冗漫な説明はさておき、MOONDROP SPARKSと相性がいい楽曲ジャンルについて。私はすべてのジャンルを網羅しているわけではないので、もっと相性のいいジャンルはあるかもしれないと、事前に断りだけいれておきます。中高音に注力しているだけあって、アニソンとの相性はかなりいいです。また、ピアノ楽曲やロックなどにも合います。
また、先述したように「aptX Adaptive」コーデックにも対応しているため、最大96kHz/24bitの音源を再生することもできます。
バッテリーの持ちを検証しました。公称では8時間持つようです。検証方法は就寝中に音樂を再生し続けるというアナログな手法。この日、筆者が寝ていたのは7~8時間ほど。起床時には再生が止まっており、「お、公称通りか?」と思っていましたが、どうやら途中で再生が止まってしまったらしく、30%の状態で切れていました。そこから日中適当に音樂を再生。2~3時間ほど経つとバッテリーが完全に切れました。筆者が夜中起きたとき(4時間後くらい)には再生されていたため、ほぼ公称通りというべきでしょう。ケース込みの再生時間についてですが、家や出先でボチボチと使うのであれば1周間はもちます。
ちょっとオシャレなのが、充電時に松明のような温かみのあるLEDが点くところ。だからなんだ、といった感じではありますが、筆者はこれが結構好きなんですよね。隠し味といいますか、アクセントといいますか、こういう遊び心ではありませんが、そういったモノに惹かれてしまうものでして。
専用アプリの「MOONDROP LINK」から本体のアップデートを行うことで、バグの修正、通信品質の改善などを継続的に受けられます。長期的に使うことを見据えている身からすれば、こういった購入後のサポートは嬉しいですよね。
MOONDROP Sparksは低音が心地よく響くようなイヤホンとは相反するチューニングで、万人にはちょっと勧めにくいです。しかし、アニソンをこよなく愛する人、ピアノ系の楽曲をよく聴く人はぴったりハマるのではないかと思います。筆者自身もピアノ楽曲やアニソン、はては女性ボーカルなどを頻繁に聴いており、ピッタリとハマりました。1万円台のワイヤレスイヤホンを探している方、是非とも視野に入れてみては?
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