これまでの「Fallout」シリーズでは、基本的に荒廃した街や建物に向かい、そこで敵と戦い、ガラクタを持ち帰るというのが基本的なプレイだった。俺はこの行動が好きだし、廃墟の中をかき分けて“お宝”を探し出すのが好きだったんだ。
この赤い台が万能工作台のワークスペースだ。ここにガラクタ類は全て保管するようにしておくと、ワークショップが捗るぜ! 「ワークショップ」を選択すると制作を開始するワークショップメニューが開き、色んな物が制作できるようになる……しかし、実はそれだけじゃない、というのを俺は今回気が付いたんだな。ガラクタに埋もれ、崩れ、荒廃した世界を“整理”するのがたまらなく気持いいことに気が付いたんだ。道を塞ぐ自動車を撤去して通行しやすい道路にしたり、人が入り込む余地もないような廃墟を全て片付けてスッキリさせて、新たな建物を建てる。俺は特別キレイ好きではないが、片付けの作業で、死んでいた街が少しずつ甦っていく感覚は創造する楽しみが実感できる。
「Fallout 4」で“街作り”ができるのは特定の場所だ。多くのプレーヤーがプレストン・ガービーを助け、彼が人々を「サンクチュアリ」へ導くのを手伝うことになるだろう。このサンクチュアリこそ、主人公が200年前妻と息子と共に住んでいた地なのだ。このサンクチュアリこそ、最初に到達する開拓可能なエリアとなる。ここにたどり着いたプレストンに話しかけることで、街作りの基礎を学べるチュートリアルクエストを始められるんだ。
開拓可能な場所には作業台のような「ワークショップ」が設置されており、これを使うことで様々なものを建築できるツールが使えるようになる。この街作りはこれまでのRPGとしてのゲームとは全く違う、「シムズ」や「Minecraft」の“建築モード”のようなミニゲームとなっている。ちょっと古いがスーパーファミコンで出てた「アクトレイザー」で街を創造する楽しみにも似てるかな。
【ワークショップで街造り】ワークショップメニューのまま街中を歩き回ると、家具や瓦礫を解体できる。家具の中には再利用できるものもあるので、必要な物はワークスペースに保管する方が効率がいいぜワークショップの概念は自分で制作した設置物を持って、自分の足で直接運ぶようなイメージだ。そのため、自分が歩いていけない場所に設置物を置くには事前に足場を組むなどのちょっとしたコツが必要になるワークショップを使うことで壁やドア、小屋、砲台からポンプ、装飾品など一気に様々なものが作れるメニューが開くんだが、正直何をどうしていいかわかりにくい。チュートリアルとなっているクエストではいきなり「住人のためのベットを作ってくれ」といわれるんだが、もう少しこのワークショップの使い方を丁寧に説明して欲しかったな。
しかもベットをつくろうにもいきなり材料がない。この材料を確保するにはどうするか? そう、ここで廃墟のガラクタを“分解”して材料を確保するんだ。開拓の第1歩は“掃除”なのである。家を突き破って倒れ込んだ大木や、道路に放置された車、倒れている本棚や冷蔵庫がボタン1つで消え、街作りのための素材になっていく。この整理する感覚が、自分でもびっくりするくらい気持いいんだよ! しかも色々な資材になるのはかなり楽しいな。
掃除を終えたら次は家具の配置だ。ワークショップの画面上部の状況を見て、不足している部分を補ってやればいい。例えば「寝床」の数値が不足を示す赤い表示になっている場合は、ベッドを置くことで住人の寝床が確保できるようになる。ベッドはカテゴリが同一であれば効果は同じなので、骨組みの立派な「ベッド」でもいいし、シンプルな「寝袋」でも構わない。この辺は手持ちの素材の量などを見ながら好みで配置するといいだろう。
次に住人が求めるのが「食料」だ。食料は地面に植えることで“畑”となる。ここに植えるのは敵から奪ったり、廃墟で集めた「トウモロコシ」など採取した植物を使う。水はウォーターポンプなどの水を汲む装置を作ってやればいい。防衛には「マシンガンタレット」か「ヘビーマシンガンタレット」が電力を消費しないのでおススメだ。タレットを作る素材が足らない場合は「監視所」のように木材と鉄だけで作れる簡素な防衛設備でも問題ない。
作成しようとした設置物に雷のマークがある物は電力がないと動作しない。電力は「パワー」の中の「ジェネレータ」を作ればOKだ。作成したジェネレータを再度選択すると「ワイヤーを装着」のメニューがあるのでこれを使って身近な電力供給が必要な設置物と結べばOKだ。なおワイヤーを装着するには銅が必要になるし、伸ばせる距離に限りがあるので、最初のうちは並べて使うのが確実だ。
ワークショップモードの時には画面上部に現在のエリア内の人口や資源の量が表示される。まずは赤字の資源を充実させることが街造りの“はじめの一歩”だ試行錯誤しながらこういう方法を学んでいくのは本当に楽しいんだが、実は結構敷居も高い。いきなり「タレットを作ってくれ」と言われるんだが、タレットを選ぶと鉄やオイル、ギアといった素材にさらに電力が必要だと出る。しかし実は簡単なタレットなら電力を生む「ジェネレーター」がなくても機能するんだ。
そこに気付なかった場合、「ジェネレーターが必要なのかな? 銅線を引かないといけないのかな? どう引くんだろう? そもそも材料が全然足りないよ!」なんて負のスパイラルに陥りかねない。ここは改良して欲しい部分だなあ。
他にも、椅子を置いたりテーブルを置くなどして室内を飾ることもできるが、序盤では素材も貴重だから最初のうちはなるべく解体して素材に変えていく方が効率よく街造りが行なえるだろうな。
なおこうしたワークショップの利用において大前提の重要なポイントが1つある。それは拾ってきたガラクタ等を全て「ワークスペース」の収納に入れておくことだ。エリア内を掃除した際に回収できた素材は全てワークスペースに収納されるので、クエストなどで集めてきたガラクタもワークスペースに入れておくことで、膨大な量の素材が利用できるようになる。ここでもガラクタが役に立つんだぜ。
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