メガネ型ディスプレイの Nrealが、新モデル Nreal Air を発表しました。
動画視聴に特化したことで、前モデルの Nreal Light よりも薄く、30%近く軽い約76gになり、一見したところ普通のサングラスのように見えます (角度によっては)。
更新:KDDIに加えドコモからの販売予定について追記しました。
Nreal Air はケーブルでスマートフォンに接続して動画を視聴するための「ARサングラス」。いわゆる透過型ディスプレイで、視野角 約46度のフルカラー映像が視界に重なって見えます。
前モデル Nreal Light との大きな違いは、ARアプリケーション向けのカメラやトラッキング機能を備えず、動画視聴に特化したこと。
Nreal Light はカメラを搭載しており、接続したスマートフォン側のアプリで画像を処理することで、現実の床や物体と仮想の映像をピタリと重ねて表示する AR (拡張現実) や MR (Mixed Reality, 複合現実) アプリケーションに対応していました。
新型の Nreal Air はカメラを搭載せず、画像処理による高度なAR機能やトラッキングには非対応。自称の「ARサングラス」や「スマートグラス」というより、サングラス型の透過ディスプレイ、ビデオグラスに近い製品です。
Nrealによれば、これは前モデル Nreal Lightユーザーの大半が動画視聴用に使っていたため。
シンプルな構造になったため、Lightの約107gから約76gへと大幅に軽くなり、やや薄くなりました。(下からの目立たない角度のCG製品画像になっていますが、Light同様、レンズの上側がひさしのように分厚くなるデザインです。ディスプレイチップはマイクロ有機EL)。
性能は視野角が約46度の「6m先に200インチ画面」(「4m先に130インチ画面」)相当、リフレッシュレートが前モデルの60Hzより向上した90Hz、解像度は1920 x 1080 x 2、角解像度は高精細な49PPD (ピクセル / 度)。また連続駆動時間が前モデルより50%長くなりました。
前モデルは一部の Android端末用でしたが、新型 Air は新たに iPhone / iPad等にも対応します。接続方式はUSB-Cケーブルのため、iPhone / iPadでは別にアダプタを利用します。
そのほか前モデルとの違いは、レンズを三段階に傾けて見やすさを調整する機能、つるが弾力で頭を保持してずれにくいエラスティックテンプルなど。
Nreal Air は中国・韓国・日本で今年12月から、その他の地域では2022年に発売予定。前モデル Nreal Light に引き続き、日本国内では KDDI が販売します。
追記: 今回はドコモも販売します。価格・発売日は未定、発売時期はKDDIと同じ12月。
価格はまだ公表されていないものの、公式によれば市販価格は Nreal Light より安価になる見込み。前モデル Nreal Light は KDDI で約7万円です。
あなたのプライバシー設定では、このコンテンツをご利用できません。こちらで設定を変更してください訂正: Nreal Air の視野角を当初42度としていましたが、正しくは46度でした。お詫びして訂正いたします。
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