サンリオが12月11日(土)、12日(日)の2日間、バーチャル音楽フェス「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」を開催します。先日、VRChat上に設けられた会場の「バーチャルサンリオピューロランド」をひと足先に訪問できる体験会が開催されました。
バーチャルサンリオピューロランドへは、ソーシャルVRプラットフォームのVRChatのほか、DOOR、SPWINの3つのプラットフォームからアクセスできます。PCとつなげて使うOculusやHTC ViveなどのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を持っている人はVRChat、Oculus Quest 2などスタンドアロン型のHMDやPC、スマートフォンからは、ブラウザベースでVRワールドを体験できるDOORのほか、PC、スマートフォン向けにはSPWINでもライブ配信が楽しめます。なお一部ライブは有料で、事前にそれぞれのプラットフォーム向けのチケットを購入する必要があります。
チケットはVRChat向けの1日券が各日6800円、2日通し券が9800円、DOOR向けが1日券5800円、2日通し券8800円、SPWIN向けが1日券4500円、2日通し券7500円。VRChat向けのチケットはDOOR、SPWINでも有効、DOOR向けのチケットはSPWINでも有効というしくみになっています。
VRChatやDOORでは、オリジナルアバターのMochipoly(モチポリ)が利用でき、有料ライブが開催されるフロアではMochipolyがドレスコードにもなっています。Mochipolyはスマホアプリの「MakeAvatar」でカスタムが可能。基本的に無料で利用することが可能ですが、別途ハローキティやポムポムプリン、シナモロールなど、サンリオキャラクターの衣装(全6種:各2200円)を購入することもできます。せっかくバーチャルサンリオピューロランドに行くのなら、リアルなテーマパークで遊ぶときと同様に、コスプレも楽しみたいところです。
早速筆者もMochipolyになって、バーチャルサンリオピューロランドへ。まずアクセスしたのは入り口となる「PURO ENTRANCE」。そこには超リアルなサンリオピューロランドが広がっていました。サンリオによれば、実際のピューロランドのエントランスの3Dデータをもとに、細部までこだわって忠実に再現にしたとのこと。3Dデータをとるために、ドローンまで飛ばしたそうです。一度でもピューロランドを訪れたことのある人なら、本当にその場に帰ってきたような気分になれるはずです──。
入場ゲートをくぐると左右にカーブ階段のある、サンリオピューロランドを象徴するスペースのひとつ、レインボーホールへ。実際のレインボーホールと同様に、キティちゃんのバルーンが出迎えてくれます。キャラクターの描かれた天井付近の壁画なども忠実に再現されていて、そのディテールの細かさに驚かされます。
実際のレインボーホールは3Fにありますが、バーチャルサンリオピューロランドでは1Fになっていて、音楽フェスのメインとなるライブ会場は地下にあります。レインボーホール脇の小さなトビラから、エレベーターに乗ってアクセスするしくみ。B1の「ENTRY HALL」ではバッドばつ丸による、フェスのルール説明などが行われれます。体験会では下見のみでしたが、当日はサンリオキャラクターによるウェルカムグリーティングも予定されているということなので、いきなりハイテンションになりそうです──。なおオリジナルアバターのMochipolyは、イベントの開催にあわせてVRChatのフリーアバターとしても提供されていますが、このフロアでもアバターを変更できるようになっています。
B2とB3はチケットがないとアクセスできない有料フロア。B2は「LUNA STAGE」と名付けられた名前の通り、地下なのに星空&満月が輝く野外のような開放感のあるライブフロアになっています。星空をじっくり見上げると、サンリオキャラクターの星座も瞬いています。なお現在発表されているこのステージのの出演アーティストは、12月11日が初音ミク+ピノキオピー、伊東歌詞太郎、AKB48(Team8)、少年T、DÉ DÉ MOUSE、パソコン音楽クラブ、Serph、12日がCHiCO with HoneyWorks、 +α/あるふぁきゅん。、AKB48、VALSHE、長谷川白紙、Mom、ぐるたみん。リアルアーティストが中心のラインナップとなっています。
B3の「FUTURE STAGE」は、スポットライトが交錯する近未来感の漂うフロア。サンリオキャラクターのバルーンなど、かわいいオブジェクトもあり、全体に華やかな雰囲気となっています。ステージやスクリーンが複数あり、様々な演出が期待できそうです。体験時にはライブのリハーサルにも遭遇しましたが、ステージによってはかなりアーティストの近くまで近づくことができるなど、臨場感のあるライブを楽しめそうです。このフロアでの出演が予定されているのは、12月11日がミライアカリ、樋口楓、鹿乃、夏色まつり、銀河アリス、東雲めぐ、まりジェム (まりなす×GEMS COMPANY) 、Mashumairesh!!(SHOW BY ROCK!!)、12日がKizuna AI、電脳少女シロ、YuNi、因幡はねる、KMNZ、 MonsterZ MATE、芦澤サキ、AMOKA。こちらはバーチャルアーティストが中心のラインナップです。
B4は「CHILL PARK」と名付けられた休憩スペースになっていて、チケットを持っていない人も無料で利用できます。カフェやショップがあり、ショップではKizuna AIやミライアカリなど、アーティストとのオリジナルコラボデジタルフィギュアも販売予定。12月4日(土)、5日(日)の2日間、13:00~17:00まで会場をプレオープンし、先行販売会も行われます。
「CHILL PARK」には、ほかにもサウナや水風呂、横になれるデッキチェアなども用意されていて、リラックスした雰囲気の中、コミュニケーションを楽しむことができます。体験会では試せませんでしたが、Mochipoly同士でハイタッチすると、ハローキティのリボンが出現するなど、コミュニケーションを盛り上げる仕掛けも。イベント当日にはここで、サンリオキャラクターらが登場するミニライブも催されます。なお、このフロアにはドレスコードはなく、Mochipoly以外のアバターでも利用可能。フォトスポットもあるので、自分のお気に入りのアバターで写真撮影することができます。
企業が主催するVR音楽イベントとしては、かなり大規模なものとなる「SANRIO Virtual Fes in Sanrio Puroland」。PCやスマホから無料で体験できる「PURO ENTRANCE」や「CHILL PARK」だけでも、かなり作り込まれていて見応えがありますし、HMDを使えば等身大のキャラクターとふれあったり、目前でのミニライブを楽しむことができます。今やバズワードとなっている「メタバース」がどんなものか体験してみたいというビギナーから、VRChatのヘビーユーザーまで楽しめるイベントになりそうです──。
©‘21 SANRIO ©’21 SANRIO SP-M ©︎ ‘21 SANRIO S/F・G 著作(株)サンリオ
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