音楽の在り方に今、「空間オーディオ」という新たな潮流が訪れている。空間オーディオ(イマーシブオーディオ)は、ステレオスピーカーや従来のイヤホン・ヘッドホンリスニングとは異なり、全身を“包み込まれる”ような音楽体験を得られる方式。映像作品の分野では以前から活用されており、また近年は、少しずつではあるが音楽作品も登場してきていた。そして昨年6月、Apple Musicが空間オーディオの音楽作品の配信をスタート。スマホとAirPodsがあれば誰でも体験できる気軽さもあってか、日本での認知度を一気に拡大した。こういった拡大の流れはリスナー側だけの話ではなく、アーティストをはじめとしたコンテンツホルダー側でも、空間オーディオ作品を作ろうという機運が高まってきている。この流れを受けて、ポニーキャニオンエンタープライズでは、新たにドルビーアトモス対応の“音楽作品向け”スタジオを作ったのだという。スタジオオープンに伴いご招待いただいたので、その全貌を紹介したい。■音楽作品のアトモスミックスを行うための新スタジオ「MA-2」
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