BMWグループは3月16日、ドイツ・ミュンヘンで開催した年次カンファレンスにおいて、次期BMW『7シリーズ』(BMW 7 Series)のティザー写真を公開した。
次期7シリーズには、BMWの最新デザイン言語に基づく新しいフロントエンドデザインを採用する。ティザー写真からは、大型のキドニーグリルにスリムなLEDヘッドライトを組み合わせているのが見て取れる。
また、キドニーグリルには照明機能を採用する。LEDヘッドライトには、一部にクリスタルガラスを使用している。
次期7シリーズの最強グレードに位置付けられるのが、EVの『i7』だ。BMW i7では、ツインラウンドヘッドライトとBMWのキドニーグリルの特長的なデザイン要素が再解釈され、モダンで独特の外観を実現するという。
BMW i7 のプロトタイプBMWグループは4月、BMW i7を発表する予定だ。WLTPサイクルによる航続は、580~610kmを想定している。BMWグループは、i7は600km以上の航続を備えながら、革新的なドライビングプレジャーを実現する、と自負する。
i7には、電動SUVのBMW『iX』に搭載された第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーを採用する。iXのモーターは、フロントアクスルとリアアクスルに搭載された。「xDrive50」グレードの場合、ツインモーターは最大出力523hp、最大トルク78kgmを引き出す。0~100km/h加速は4.6秒で駆け抜ける。xDrive50のバッテリーの蓄電容量は、105.2kWhと大容量とした。iXでは新しい充電技術により、高い充電出力でDC(直流)急速充電できる。xDrive50は最大出力200kWで急速充電できる。およそ35分でバッテリー容量の80%を充電することが可能だ。10分の急速充電で、最大で150km走行分のバッテリー容量を充電できる。
i7には、次期BMW 7シリーズ向けに開発されたサスペンション、ステアリング、ブレーキシステム、ドライビングダイナミクス、スタビリティシステムを搭載する。次期7シリーズでは、スポーティさと乗り心地のバランスを新たなレベルに引き上げるように設計されているという。さまざまなパワートレインに合わせて、ホイール、サスペンション、スプリング、ダンパーなどを最適にチューニングする。
BMW 7シリーズ 次期型のティザー写真インテリアでは、新しい「マイモード」と最新世代の「iDrive」オペレーティングシステムによって、革新的なユーザーエクスペリエンスを実現することに重点を置く。マイモードを使用すると、ドライバーは車両の走行特性とインテリアの雰囲気をカスタマイズできる。
「BMWカーブド・ディスプレイ」に加えて、インストルメントパネル、ドア部分の新設計ライトとストリップが、現代的なルック&フィールと品質を表現する。 BMWインタラクションバーはアンビエントライトの一部であり、一体デザインのコントロールボタンも備えている。さらに、新開発のスカイラウンジパノラマガラスルーフには、個別に調整可能なLEDライトスレッドが付く。次期7シリーズのインテリアにワイド感やモダンさを与えるという。
BMW i7の後席には、快適な移動空間だけでなく、映画のような体験を可能にする新しいエンターテインメントシステムを採用する。ルーフから展開するBMWシアタースクリーンは、31インチのディスプレイ、32対9のパノラマ表示フォーマット、8Kのストリーミング解像度を備えたワイドスクリーンだ。後席をプライベートシネマラウンジに変え、乗員はさまざまなストリーミングオファーから個人的なエンターテインメントプログラムを選択し、i7を運転しながら楽しむことができる、としている。
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